人 感センサーキットの、レビューです。
秋月電子から発売されている、
超高感度/一般広角両用タイプ焦電型赤外線センサキット Ver.2 フレネルレンズ付き K-00101 1400円
を作りました。
秋月さんのキットは、一筋縄ではいかないキットが多いのですが、今回のキットもやはり一筋縄で、いきませんでした。
説明書どおりくみ上げると、写真のようになります。
改造前
↑焦電センサーは、基板から浮かせます。ここの所、ポイントです!
一筋縄でいかなかった点は、@シルク印刷 A電源コード B焦電センサーとフレネルレンズ の3点です。
@シルク印刷
基板のシルク印刷は、コンデンサの容量が記載されていません。
しょうがないので、回路図を見て配線し終えたら、説明書に、ちょっこり記載されていました。
A電源
電源は用意されていないので、赤黒の電源コードを、用意しました。
電池は、角形9Vを使いました。
ちなみにシルク印刷の電源は、V:9V G:0V です。
B焦電センサーとフレネルレンズ
焦電センサーは、基板から浮かせハンダ付けします。
基板に接してしまうと、付属のフレネルレンズをはめ込む事が出来ません。
浮かせてハンダづけします。
それから、フレネルレンズは、焦電センサーの上に、ちょっこり乗るだけです。
マニュアルには、しっかり押し込んではめると記載されていますが、はまりませんでした。
組立前のキットです。
説明書と完成品。
キットは、焦電素子RE−210の回路を
参考にしているようです。
フレネルレンズは、乗っているだけです。
さかさまにすると、落ちます。
改造1(明るい場所にも反応)
説 明書のまま組み上げると、暗い時しか反応しません。
それでは不便なので、マニュアルに記載されているとおり、
CDSセル、500kΩのボリューム、10kΩの抵抗を取り外し、555タイマーICの4番ピンを5Vにつなぎ、
明るい場所でも反応出来るようにしました。
それから、フレネルレンズが大きいので、
焦電センサーとフレネルレンを取り外し、手持ちの焦電センサー(秋月:I−05712 D205B )と、フレネルレンズ(秋月:P-09003 S9001 )に取り替えました。
これで、明るい場所でも、バッチリ反応します。
↑明るい場所でも反応出来るようにしました!
明るい場所でも反応
出来るようにするために
外した部品。
焦電センサーを
手持ちのもとに取替えます。
【動き】
動きは動画を見たほうが早いです。
手に反応すると、リレーがカッチ!と音がし、LEDが点灯するのが分かります。
明るすぎる場所だと、太陽の赤外線に反応するようで、手がなくても、たまに動作する事がありました。
確実に動作が再現されないといけない場所の使用は、難しいと感じました。
VIDEO
改造2(録音音声の再生)
こ のままでは実用性がないので、人に反応すると、録音した音声を再生するように改造しました。
改造するのに使ったキットは、当店から販売されているキット(光に反応する録音再生キット DEN-L-123 )に、電源回路を追加しました。
回路構成は、次のとおりです。
焦電センサーモジュール(秋月のキット) → 録音再生モジュール → アンプモジュール → スピーカー
電源は、9Vと5Vが必要なので、定番のレギュレターを使い作りました。
焦電センサーモジュールのリレーは、CDSセルや抵抗を取り外した部分に、プルアップ抵抗を取り付け、リレーをスイッチ代わりに使い、録音再生モジュールに信号をおくっています。
↑表面:人に反応すると、録音した音声が再生されるように、改造しました。
↑裏面:録音再生モジュール、アンプ、電源回路、スピーカーで構成されています。
↑つけたした、回路図です。
録音再生モジュールとアンプモジュール。
レギュレターを使った、電源回路。
ユニバーサル基板左に、
スピーカーを設置。
音がガンガン鳴ります!
乾電池9Vで動くので、持ち運び抜群です。
人感センサーは、
人感センサーモジュールとして
売っています。
安くて、小さいので、
モジュールを
購入したほうが
良かったかもしれません。
でも、回路の仕組みを理解するには、
キットは良いです。
焦電センサーを操作する
IC(秋月 I-04509 LP0001)
もあります。
外付け部品がそれなりにあるので、
やはりモジュールを購入したほうが
良いかもしれません。
【動画】
人の手に反応すると、「我々は宇宙人だ!」と、録音された音声が再生されます。
再生中は、人勧センサーが反応しても、音声は再生され続けます。
ちなみに音声は、電子工作通信講座のマスコットキャラクター「ほのか(CV:西岡莉央) 」です。
VIDEO
(2020年7月26日(日)作成)