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■AMラジオ送信機
@自分の声を無線で飛ばす、AMラジオ送信機です。
A一般的には音質の良い、FMトランスミッターが商品として売られていますが、ここではAMの無線帯を使い、自分の声をAMラジオへ飛ばす、送信機を作りましょう。
BFMよりも回路が簡単ですが、音質が非常に悪いです。
C無線電波を勝手に飛ばすことは、法律で禁止されています。
Dただし、微弱電波はOKなので、本キットは法律に触れないように、ものすごい微弱電波を飛ばします。
Eそのため、電子回路の直ぐ側にAMラジオを置かないと、ラジオから音を確認することが出来ません。
Fラジオと電子回路の周波数を合わせる必要があるため、ラジオはダイヤル式の昔ながらのラジオが必要です。
Gラジオ放送がない周波数帯を使うため、現代の自動選局式ラジオですと、上手くいかない場合がありますので、ご注意下さい。

¥3,820(税込)
DEN-L-097
全長 W54mm×D84mm×H35mm
(テイシン TB-2ケース)
【電子キット製】
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回路図を見ながら、作り上げます。
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昔からある回路の送信機なので、回路が非常にシンプルです。
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電源は、アルカリ乾電池 単4 2本 3V です。
乾電池は、別途ご用意下さい。
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自分の声を受信するために、別途、昔のラジオが必要です。 |
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基板はユニバーサル基板でハンダ付けします。 |
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ポリバリコンとラジオの2つで調整するため、調整が難しいです。 |
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制作時間 約50分 (レイアウト20分 半田30分)。
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昔からある、典型的な送信機です。

懐かしい、バーアンテナを実装しています。
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【本キットについて】

AMラジオの周波数を作る、発信機です。
セラミックイヤフォンへ向かってしゃべると、電子回路がAMラジオと同じ周波数帯を発生させ、アンテナから電波を飛ばします。
その電波を、AMラジオで受信して、無線通信を行ないます。
強い電波を出すことは、法律で禁止されているため、本キットから発振する電波は、大変微弱な電波です。
無線といっても、数十cmくらいしか飛びませんので、作って、がっかりしないで下さい。
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バーアンテナの色に注意して配線して下さい
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左から、1無色、2無色(タップ付)、3黒、4赤、5緑です。
(デザインが変わっている場合がありますが、
線の色と機能は同じです。) |
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ジャンパー線を、アンテナ代わりにします。 |
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受信に使うラジオは、
昔ながらのダイヤル式です。
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バーアンテナのデザインが変わり、色がついていない場合は、上の図を参考にして下さい。
[同調の仕方(使い方)]
受信に使うAMラジオは、昔ながらのダイヤル式を使います。
受信するAMラジオの周波数帯は、ザーと言う、AMラジオ局が入っていない場所を選びます。
作った送信機のセラミックイヤフォンに向かい声をだしながら、バリコンのダイヤルを少しづつ回転させます。
すると、 あるダイヤルの場所で、AMラジオから声が聞こえてきます。
上手くいかない時は、AMラジオと送信機を近づけて下さい。
それでも駄目なら、セラミックイヤフォンに向かい声をだしながら、今度は、AMラジオのダイヤルを回転させ、同調する場所を探して下さい。
●当店で販売している「2石ラジオ(DEN-L-046)」を受信するラジオとして利用
上手く受信することができました!
でも、かなり小さな音なので、静かな環境で実験して下さい。
←上手く聞こえました!
●当店で販売している「AMラジオIC(DEN-L-032」を受信するラジオとして利用
上手く受信することができませんでした。
市販品のAMラジオをご利用下さい。
←残念ながら受信できませんでした。
[発振している時の波形について]
オシロスコープをお持ちなら、発振している時の波形を観測することが出来ます。
下の写真は発振している時の、オシロスコープの画面です。
発振周波数は
、約
606.06kHzでているので、ラジオの周波数帯526.5kHz〜1606.5kHzの中に入っていることが分かります。
周波数の低い音声データは、オシロスコープのダイヤルを調整していくと、端に音声がのっているのが観測できました。
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縦のメモリは電圧で、4.9Vppです。
横は時間で、約606.06kHzです。
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オシロスコープの横軸のダイヤルを回転させ、
表示を変えます 。 |
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縦軸、横軸のダイヤルを変化させ、
アップ画面にしていきます。 |
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すると、波形の端は、音声データが
のっていることが確認できました。 |
バーアンテナを使っているので、バーの場所により磁束密度が変化するためか、発振の電圧もかなりかわります。
バーを動かしてみると、その様子が観測できます。
電源電圧は3Vですが、バーアンテナのバーをずらすと、コイルの逆起電力のためでしょうか、3V以上の電圧がでているのが、観測されました。
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ある位置のバーアンテナの波形。 |
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バーアンテナのバーをずらすと、波形が変わります。 |
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バーを抜くと、発振しません。 |
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下の写真の光っている横の線は、オシロスコープのDCモードでの、ベース−GND間の波形です。
回路設計(直流的な設計方法)では1.6Vで設計したのですが、発振すると0.69Vになっていました。
直流的な設計と、交流的成分が入る実際の波形では、違うことが分かります。
上の発振している波形は、オシロスコープのDCモードでの、アンテナの波形(コレクタ−GND間)です。
0.69Vの直流成分が含まれていることが分かります。

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