西澤電機計器製作所から発売されている、テスターのキット(5220-05)を作りました。
前回の記事で紹介した、三和のキットKIT-8Dと違い、こちらは一般の方には販売されているキットです。
こちらもキットを完成させると、アナログテスターとして使えます。

完成した、テスターのキット。
説明書2種類と完成したキットです。
デザインは、医療機器を作っている会社なので、繊細なデザインです。
三和は無骨で男性っぽいデザインで、西澤は繊細で女性っぽいデザインと、対照的です。
並べて見ると、大きさも少し違いますね。

左(西澤電機計器製作所5220-05) 右(三和電気計器株式会社KIT−8D)
説明書は、三和よりも少しすくなめの53ページです。
内容は、「キットについて、組立、使い方、試験、電気の基礎知識、トラブル対処」です。
三和と比べると読みやすいですが、電流計のしくみはサラット書かれているので、三和のように、もう少し細かく書いて欲しかった!
特記事項は、全体の回路図があるので、テスターの回路が分かります。
アナログテスターでは、半導体を測定する時は、テスター棒の極性を変えて測定しますが、全体の回路図があるため、なぜ極性を変えて測定するのか理解出来ます。
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読みやすい説明書 |
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全体の回路図です。
そのまま掲載するとまずいので、赤く塗っています。
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キットのを組み立ては簡単で、一時間くらいで出来ました。
ほとんどの時間は、抵抗のカラーコードを読む作業に取られました。
完成後、動作チェックする1kΩの抵抗が付属していないので、自分で容易する必要がありますが、まあ、電子工作やっている人なら、たいてい持っていると思います。
昔はテスターキットと言ったら、抵抗のカラーコードを学ぶため、カラーコードと格闘するために作る印象でした。
時代を反映してか、簡単に作れるよう、別紙でカラーコードが記載された説明書が付属してます。
そのため、昔のように七転八倒する必要がなくなりました!良い時代になったものです。
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別紙の説明書 |
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事前にカラーコードを調べてくれています。
良い時代になりました!
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出来上がり後、気になった点は、テスター棒の位置です。
上下についているので、写真のように横に逃がして使うしか方法がありません。
この横に逃がすのが使いづらく、何故、下に逃がす方法にしなかったのか不明です。
絶対、改善して欲しい点ですね。
それと、裏のフタが開けづらく、今にも欠けそうになりながら開けます。
新品のうちは良いですが、使い込んで電池交換する際は、欠けるの必死です。
フタを開けることなんか、ほとんどないのだから、ワンタッチ方式はいらないのですが。
ネジで止めるタイプにして欲しいものです。
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横に逃がすので、使い難いです!
下に逃がすようにして欲しい! |
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ワンタッチ式だけど、欠けやすいです。
ネジ式にして! |
今回作ったキットは、ブザーがついているタイプです。
雑誌のムックをイメージしたパッケージは、制作意欲をかきたてます。
一般の方が購入できるテスターのキットで、実用的に耐えられるのは、今回ご紹介した「西澤電機計器製作所 5220-05」しかありません。
テスターキットを作って見たい方は、当店の電子工作塾でも採用しているので、お勧めです。
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