三和から発売されている、テスターのキット(KIT-8D)を作りました。
一般の方には販売されていないキットです。
主に、学校や企業などに販売されています。
キットを完成させると、アナログテスターとして、十分使えるテスターが出来上がります。

完成した、テスターのキット。
部品です。
パッケージは、シンプルながらもセンスがあるパッケージです。
ふたを開けると、部品と説明書が入っています。
説明書は、ボリュームたっぷりの64ページです。
キットの組み立て方は少しで、ほとんどが、テスターの使い方やテスターについて記載されています。
記載内容は、倍率器や分流器、状態図など、専門用語がいきなり出てくるので、読みこなすには高度な知識が必要です。
高校生をターゲットにしているようですが、先生に教えてもらわないと、無理かも。
キットのを組み立ては、簡単です。
市販のキットと同じで、プリント基板に部品を差し込み、ハンダ付けするだけです。
部品番号と部品が分かるように、部品を台紙に貼り付ける方法がとられています。
ちなみに、ハンダ付けして、ケースに入れ完成させるのに、1時間45分くらいかかりました。
完成したら、付属の100Ω抵抗(茶黒茶金)と、22kΩ抵抗(赤赤橙金)で、抵抗値をチェックする事が出来ます。

部品番号と部品が分かりやすいです。

ハンダ付けが終わった表面

ハンダ付けが終わった裏面
このキットは、導通チェックの際、導通したら音が鳴る機能がありません。
別途、拡張部品を購入すると、音がなる機能が追加されます。
テスターで一番使う機能なので、手持ち部品で作りました。
回路は、無安定マルチバイブレーターです。

無安定マルチバイブレーター

このように配線します。

ねじで固定し、完成!
「テスターの三和」と呼ばれるだけあって、出来上がりのクオリティーは最高でした。
アナログテスターは、読み取り誤差があったり、回路のインピーダンス(抵抗)が高いと、テスターの内部抵抗が影響を及ぼすので、注意が必要だったりと、使い難いです。
デジタルテスターなら、そのような心配が無いので、時代はデジタルテスターです。
でも、細かい動きを見るには、アナログテスターに軍配が上がるので、そのような用途に使っていきたいと思います。
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