◆インピーダンスって何よ?

 

で、電子回路について学んでいくと、

「リアクタンス」
「インピーダンス」

「レジスタンス」
「キャパシタンス」
「インダクタンス」

「インダクタ」
「ヘンリー」

「アドミタンス」
「コンダクタンス」
「サセプタンス」

など、など。

似たような「タンス」言葉ばっかりです。

調べると、数式どっさり、ベクトルが右に向いてなど。

もう、訳分からん状態で、後は投げ出すだけ。


ここで、初心者の時に混乱する言葉を、まとめてみます。



「リアクタンス」
交流回路で、 コイル や コンデンサ を使用すると、抵抗としての性質をもちます。
この 【抵抗としての性質】 をリアクタンスといいます。
単位は オーム【Ω】。

さらに詳しくいうと
  コイルの場合を   【誘導性リアクタンス】
  コンデンサの場合 【容量性リアクタンス】
といいます。




「インピーダンス」

ある回路の入力から出力まで 【全部の抵抗】 のことです。
単位は オーム【Ω】。
下のようなイメージです。
 インピーダンス = リアクタンス(コイル) + リアクタンス(コンデンサ)  + 抵抗

※こちら(入力インピーダンスと出力インピーダンス)も、あわせてご覧下さい。



「レジスタンス」
【電気抵抗(電気の流れにくさ)】 のことです。
抵抗というと、秋葉原で1本2円(100本で100円)で売っているのさしますが、レジスタンスはその売っているものではなく、電気の流れにくさを表す、性質の度合いをしめします。
単位は オーム【Ω】。
この値が大きいと、あまり電気が流れません。



「キャパシタンス」
【電気容量】 のことです。
コンデンサなど、どのくらい電気が蓄えられるか表し、性質の度合いをしめします。
単位は ファラド【F】。
この値が大きいと、たくさん電気を蓄えられます。



「インダクタンス」
コイルを、磁石に近づけたり離したりすると、電流が流れます。(電磁誘導のことです。)
この 【電磁誘導の性質の度合い】 を、インダクタンスといいます。
単位は ヘンリー【H】。
コイルを買うときに、300mHなどと書かれていますが、その時のHの部分です。



「インダクタ」

コイルのことです。



「ヘンリー」
コイルの単位。
この値が大きいと、電磁誘導して電流が流れた場合、たくさんの電流が流れます。



「アドミタンス」
「コンダクタンス」
「サセプタンス」
どれも【交流回路における、電気の流れやすさ】 のことです。
単位は ジーメス【S】。

アドミタンスは、インピーダンス(全部の抵抗)の逆数で表します。

その逆数を、複素数で表したとき、
アドミタンスは、 コンダクタンス と サセプタンス で表せます。


アドミタンス = 1/インピーダンス = コンダクタンス + サセプタンス

コンタクタンス : 抵抗器に、直流又は交流を流した時の、電気の流れやすさのこと。

サセプタンス : コンデンサ又はコイルに交流を流した時の、電気の流れやすさのこと。



この話は、電界効果トランジスタ(FET)の設計をする時に利用します。

わざわざ逆数にするのは、計算を楽にするためです。

でも、初心者が勉強として習う場合は、計算などしないので、ありがたみがありません。

初心者の頃はFETを使用しないので、ジーメンス【S】は使わない単位と思います。



平成21年7月24日   (1969年の同日 アポロ11号が地球に帰還しました)


 

 
 

 
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