|
■順序回路(自動販売機)
@汎用ロジックICの真骨頂、順序回路です。
Aデジタル回路において、組み合わせ回路の次に習う回路の、順序回路です。
B時間の要素を、電子回路で再現することができるのが、ポイントです。
C順序回路の主役は、フリップフロップと言われる半導体で、0 と 1 を記憶することが出来ます。
D本キットの順序回路は、汎用のロジックICなので、プログラムの知識が不要です。
E説明書には、かなり詳しく順序回路の設計方法を記載しましたので、設計する際に参考にして下さい。
F本キットは、100円自動販売機の順序回路です。
G意外と順序回路の教材は無いので、本キットでぜひ順序回路の設計を身につけて下さい。
H本キットを理解するには、「組み合わせ回路(電子サイコロ)DEN-L-083」の理解が必要です。
ぜひ両方学んで下さいね。
I制作時間は、3時間程度です。

¥3,480(税込)
DEN-L-085
全長 W70mm×D107mm×H40mm
(テイシン TB-3ケース)
【電子キット製】
|
・ |
回路図を見ながら、ユニバーサル基板でハンダ付けします。
|
・ |
回路、配線とも、とても複雑です。
難易度5なので、知識、技術ともある方が制作して下さい。 |
・ |
電源は、単4×4本 DC6Vです。
乾電池は、別途ご用意下さい。
|
・ |
自動販売機の制御回路をイメージしています。 |
・ |
本キットの理解には、組み合わせ回路の理解が必要です。 |
・ |
制作時間は3時間くらいです。 |
|

ロジックICがぎっしりです
|
【本キットについて】
ロジックICを使ったデジタル回路設計には、組み合わせ回路と順序回路の2つの設計方法があります。
組み合わせ回路は、「〇〇なら△△」のように、組み合わせの結果を表示する回路で、時間の要素が入っていません。
一方順序回路は、時間の要素が入った回路です。
本キットは、自動販売機の制御回路を教材にした、順序回路の回路設計方法をまなぶキットです。
状態遷移図や状態遷移図など、マニュアルに記載しましたので、じっくり読んで下さいね。
本キットを理解するには、組み合わせ回路の知識が前提ですので、組み合わせ回路が分からない方は、別途販売している 「電子サイコロ(組み合わせ回路)DEN−L−083」を学んでからにして下さい。
デジタル回路を、途中で挫折してしまった方に、最適なキットとなっています。
順序回路には、フリップフロップが主役ですが、本キットのフリップフロップは、D型を利用しています。
下の写真のように、フリップフロップいがいは、AND、OR、インバータ の各ICを使い、順序回路を構成しています。
3つのプッシュスイッチと、2つのLEDで、自動販売機の制御回路を再現しました。
【本キットの使い方】
@電源スイッチを入れます。
赤色LEDと緑色LEDは消灯しています。
もしも赤色LEDが光っていたら、Bへ進んで下さい。

A赤色のプッシュスイッチを押しながら、黒色のプッシュスイッチを押します。
すると、赤色LEDが光りますので、両方のプッシュスイッチから手を離します。
自動販売機では、100円硬貨を入れた状態です。

B緑色のプッシュスイッチを押すと、緑色LEDが光ります。
緑色LEDが光った状態で、黒色のプッシュスイッチを押すと、赤色LEDと緑色LEDが消灯し、最初の状態に戻ります。
両方のプッススイッチから手を離します。
商品ボタンを押し、商品が出てきた状態です。
【フリップフロップ】
本キットのD型フリップフロップは、クロック信号が入ると、差動します。
本キットでは、クロックを手動で行ないます。
そのため、スイッチのチャタリング(機械式のスイッチが動作時に、一瞬ONとOFFを繰り返す現象のことで、ICが誤動作をします)はさけられません。
そこで、典型的なチャタリング防止回路を設計し、対応しました。
勿論、チャタリング防止の設計計算も、しっかりマニュアルに記載してあります。
単純な回路ですが、意外と回路係数の計算は複雑で、logなどがでてきます。
知っておいて欲しい、数学の知識も記載しておきましたので、しっかり学んで下さいね。
アナログ式のチャタリング防止回路(別名:バウンス・キラー)
【プルアップ抵抗 と プルダウン抵抗】
地味ですが、デジタル回路にかかせないのが、プルアップ抵抗と、プルダウン抵抗です。
ICの端子を、HレベルかLレベルか、はっきりさせる役割があります。
設計というほどでもないですが、プルアップ抵抗とプルダウン抵抗の設計計算も、しっかりマニュアルに記載しました。
渋い回路の、プルアップ抵抗 と プルダウン抵抗
【本キットの制作について】
ロジックICを使った工作は、配線が多くなる特徴があります。
論理回路だから、しかたないのですが、結構きついです。
本キットも例外ではなく、非常に配線が多いです。
ハンダ付けする前に、ブレッドボード上で組んで確認しても、ご覧のように配線だらけになります。
ハンダ付けする際は、気をつけてハンダ付けして下さいね。

|