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■RS-232C送信機(AUSART)
@PIC16F88マイコンに記録した文字「abcdef」をパソコンへ送り、パソコンの画面に「abcdef」と表示する、送信機です。
A通信方法は、シリアル通信のRS-232C規格(データシートにはAUSARTと記載)を使います。
B物理的には、パソコンの裏側にあるD-Sub9ピンコネクタ(メス)や、USB−シリアル変換ケーブルと、本キットをつなぎ、通信します。
Cパソコン側で受信するには、ハイパーターミナルやTera Termのソフトを使用します。
D通常、パソコン通信と言うと、送信と受信をするのですが、本キットは分かり易さを優先するために、PICマイコンからパソコンへ、送信するだけの機能しかありません。
そのため、電子回路とPICへ書き込むプログラムが、非常にシンプルになりました。
Eプログラム(C言語)の説明も、かなり細かく書きましたので、PICマイコンとパソコンの通信を、勉強したい方に最適なキットです。
F姉妹品のRS−232C受信機(DEN-L-066)と合わせて学習すると、学習効果が高まります。
本キットとパソコンにつなぐケーブルは、ご自身でご用意して下さい。

¥3,480(税込)
DEN-L-065
全長 W54mm×D84mm×H35mm
(テイシン TB-2ケース)
【電子キット製】
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電源は角形 9V アルカリ乾電池 1個(別売り)です。 |
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PICマイコンは、PIC16F88です。
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プログラム言語は、C言語です。
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プリント基板ではなく、ユニバーサル基板です。
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パソコンにつなぐD-sub9ピンケーブルは、ご自身で用意して下さい。 |
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パソコンで通信を受信するのに、ハイパーターミナルまたは、Tera Termを利用します。 |
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PICマイコンからパソコンへ送信し、PICマイコンは受信しません。
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PIC16F88マイコンが、パソコンと
シリアル通信(RS232C)で通信します。
コネクタは、D−sub9ピンコネクタです。
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【シリアル通信について】
シリアル通信は、データを1ビットずつ送信する通信方法で、昔からパソコンとプリンターやスキャナーなどの周辺機器との接続に、利用されていました。
最近では、USBによる接続が一般的ですが、今ままで利用された実績や文献の多さから使い方が確立され、現在(2014年1月)でも、組み込みシステムに利用されることもあり、まだ現役で使える技術なので、ぜひマスタして下さい。
シリアル通信は、色々な規格があるのですが、その中でもRS-232Cと言われる規格が一般的です。
パソコンに標準装備されている、シリアル通信(RS-232C規格)のコネクタ端子は、D-sbu9ピン(デーサブキュウピン)です。
以前はコネクタ形状も色々ありましたが、最近は D-sbu9ピンが一般的で、本キットでも利用しています。
【本キットとパソコンの接続について】
@パソコンにシリアルポートがついている場合は、D-sub9ピンのオスーオスケーブルを用意します。
パソコンにシリアルポートがない場合は、USB−シリアル変換ケーブルを用意します。
←USB−シリアル変換ケーブル
A本キットのD-sub9ピンコネクタに、オスーオスのD-sub9ピンケーブルもしくは、USB−シリアル変換ケーブルを接続します。

Bもう片側を、パソコンのシリアルポート、USB−シリアル変換ケーブルを使用している場合は、USBポートに接続します。
C本キットのスイッチが切れていることを確認します(重要)。
Dパソコンのハイパーターミナル(スタート → すべてのプログラム → アクセサリ → 通信 → ハイバーターミナル)を起動します。
ハイバーターミナルがない場合は、「Tera Term」のソフトを利用します。(インターネットで検索し、ダウンロードして下さい。)
「Tera Term」ソフトで、COMポートが4つしかない場合は、C:\Program Files\TTERMPRO\TERATERM.INIファイルを開き、好きな個数を入力します。
下は、8個に設定した例です。
; Max serial port number
MaxComPort=8
E通信設定は、次の通りです。

F本キットのスイッチを入れます。
G画面に「abcdef」が繰り替えして、表示されれば正常です。
PICマイコンにプログラミングしていたabcdefが、画面に表示されています。
最初のaは、ノイズがのる場合が多いです。
↑
パソコンの画面(ハイパーターミナル)に接続した様子
【通信ソフトを自分で作ることもできます!】
「ハイパーターミナル」や「Tera Term」などの通信ソフトではなく、自分でプログラムを作り、本キットからの信号を、受信することも出来ます。
下の画面がそれです。
本キットからのシリアル通信の信号「abcdef」を、繰り返し、受信しています。
●使い方
@通信ソフト(ハイパーターミナルやTera Term)の代わりに、作ったプログラムを実行します。
A本キットのスイッチを入れると、自動的に 「abcdef」を繰り返し、受信します。
B終了の仕方は、ウインドウズを閉じて下さい。
●開発環境
プログラム言語 : HSP3.3
OS : WindowsXP
シリアル通信ポート5で作られているので、適宜、ご自身のポート番号に合わせて下さい。
hspext.dllを使っているので、実行ファイルを作った時は、忘れないで同じフォルダー内において下さい。
ソースファイルは、下のPICマイコンのプログラムと一緒に、ダウンロードできます。
abcdefzyusin.hsp ; ソースファイル
abcdefzyusin.exe : 実行ファイル(ポート5でないと、動きません)
hspext.dll : 実行ファイルを実行する時に、必要なファイルです
【プログラムについて】
PIC16F88マイコンは次の環境で、C言語でプログラミングしています。
マイコン開発ソフト : マイクロチップ社のMPLAB IDE v8.60(無料)
HI−TECH ANSI C COMPILER
書き込み環境 : 秋月電子通商のPIC ProgrammerV4
ソースファイル : rs232c01.c
hexファイル : rs232c01.hex
パソコン環境の調整 : プロジェクトファイルは、ファイル名だけでなくパスも、すべて半角英語(日本語はNG)。
【プログラムのダウンロード】
プログラム等は、こちらからダウンロードして下さい(ZIPファイル 162kB)。
ポップアップブロックされて、ダウンロードが始まらない場合は、CTRLキーを押しながら、クリックして下さい。
ダウンロードする際に聞かれる 「IDとパスワード」は、マニュアルに記載されています。
<自分で通信ソフトを作る人用>
abcdefzyusin.hsp ; ソースファイル
abcdefzyusin.exe : 実行ファイル(ポート5でないと、動きません)
hspext.dll : 実行ファイルを実行する時に、必要なファイルです
<PIC16F88マイコン用>
rs232c01.c : PIC用C言語のソースファイル
rs232c01.hex : PIC用で作ったhexファイル
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