WD-G2406B グラフィック液晶ディスプレイの点灯実験

ジット閉店セール(移転に伴う閉店)で購入した、液晶ディスプレイ WD-G2406Bを、点灯させてみました。

240×64ドット グラフィック液晶バックライト付き (12個入) ■限定特価品■ WD-G2406B-12P 1200円

当初、電子工作塾に使おうと考えていたのですが、コントローラーICが付属していなかったり、液晶交流化信号やマイナス電源を用意する必要があり、授業では使い難いので採用しませんでした。


↑当店のマスコットキャラクター ほのかを表示させたところ。


↑ドット絵です。頑張って描きました!もうこれが限界です。


路図とLCD付属のマニュアルを、下に掲載します。

回路は、@LCD A制御回路 B液晶交流化信号を作る回路 Cマイナス電源を作る回路 D電源回路の5つからなります。

@LCD
接続コネクタが、フィルムコネクタ1mmなので、「フラットケーブル」と「ピンヘッダに変換する基板」を使いました。

フラットケーブル:uxcell フレキシブルフラットケーブル 12ピン ピッチ1mm 長さ150mm リボンフラットケーブル 5個入り 638円

ピンヘッダに変換する基板:FPC/FFC (12ピン) フラットケーブル to ピンヘッダ 変換基盤 0.5mm/1.0mmピッチ両対応 to 2.54mmピッチ 590円

A制御回路
Arduinoを使い、SPI通信で制御しています。

B交流化信号
555で発振回路を作りました。

Cマイナス電源
高価ですが、 LTC1144を使い、作っています。

D電源
一般的なACアダプター(9V 1.3A)とL7805のレギュレータを使いました。


↑ドット絵を表示させた回路図


↑LCD付属のマニュアル

 
LCDへの接続コネクタが
フィルムコネクタ1mmピッチです。
不採用の決定打、フラットケーブルと変換基板、メスオスケーブルです。
これだけで、LCD8倍のお値段です。
 
 
制御回路はArduinoです。
SPI通信で制御しているので、配線が少ないです。
コントラスト調節用のボリューム。
 
 
液晶交流化信号を作る555。
液晶が劣化しなければ良いので、
発振周期は、1kHz〜3kHzと、結構アバウトです。
マイナス電源を作る、LTC1144。
高価ですが、簡単にマイナス電源が作れるので
愛用しています。
 
 
5Vを作る、レギュレータです。
結構発熱するので、大きな放熱板をつけています。
ほのかのドット絵です。
 

ログラムです。

デットデータが長いので、テキストエリアに貼り付けておきました。

見てみたい方は、全部選択し、メモ張やArduinoへ貼り付けて下さい。

送信するデータは、配列を使いました。

配列のデータを送信するには、SPI通信で送信しました。

SPI通信は、Arduinoのライブラリーにあるので、ライブラリーを使いました。

ダイナミック点灯方式なので、まず横のラインの1行目を送信し、1行目を終えたら、2行目を送信します。


もう少し細かく言うと、LCDの横データを1行送信するには、SPI通信で8ビットを、30回繰り返します。

すると、横1行だけ送信できます。

2行目に移るには、flmをHレベルにします。

2行目になったら、また同じように、SPI通信で8ビットを、30回繰り返し、2行目を送信します。

3行目に移るには、flmをHレベルにします。

全部で64行あるので、同じ事を繰り返します。

64行送信できたら、loop()文で最初に戻り、以後1行目から繰り返します。

ダイナミック点灯方式なので、delayを長くすると、絵になりません。

また、コントラストの調節をし忘れる事が多いので、注意が必要です。


示したいドット絵は、配列に記載します。

配列は0と1のため、プログラムの画面で絵を描くのは無理があるので、エクセルをつかいました。

絵を描くエリアは、1を入れると色がつき、0を入れると色がつかないようにしています。

絵を描くエリアの下は、1と0のデータを8ビットにする関数を使っています。

さらに右端に、8ビットにした値を、Bとカンマをつけ、配列で使えるようにしています。



使ったArduinoのスケッチと、エクセルの表は、こちらからダウンロード出来ます。


CDを解体してみました。

枠を外すと、ガラスにはさまれた液晶パネルがあり、その下に、LEDのバックライトがありました。


 
導電性のゴムにはさまれている、液晶パネル。
ゴムは簡単にはがれます。
 
 
液晶パネル横の部分に、配線がうっすら見えます。
ゴムの中央が導電します。
 
 
裏の基板から出ている、たくさんの端子。
ただのゴムに見えますが、基板と液晶ディスプレイを結ぶ
細かい配線がいっぱい入っています。
 
 
LEDのバックライトです。

端子に+5Vと0Vをつなぐと、点灯します。

 
 
白いシートを外したところ。
無数のLEDです。
LEDの上に、柔らかいゴムがはってありました。

 



んだ付けまで完成させると、このようになりました。

後で、ドット絵を差し替えられるように、Arduinoをそのまま使った、贅沢な使い方をしています。

また、液晶ディスプレイも取り外せるように、DIP化コネクタ自身は、ハンダ付けしていません。






(2021年5月10日(月)作成)


 
 

 
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