ネミック・ラムダ製のスイッチング電源 VT60-5FF |
材料箱をのぞいていたら、昔大阪のデジットで購入した、ネミック・ラムダ製のスイッチング電源 VT60-5FF(購入価格380円)を発見しました!
AC85V〜AC132V入力すると、3出力(DC5V 5A、DC15A 1.6A、DC−15V 0.5A)してくれます。
3出力あるので、色々な電源に利用できそうです。
例えば、DC5Vはマイコンで使用し、DC15Vは負荷の制御に利用出来ます。
またマイナス電源のDC−15Vがあるので、オペアンプの電源にも使えます。
ただ、基板むき出しで危ないため、そのままほっておいたものです。
↑ケーブルを繋げば動く、完成品です。
↑付属の説明書です(メモしていますが)
↑付属の説明書です(メモしていますが)
ケーブルを取り付けないことには、話にならないので、100Vに絶えられるケーブルを使い、かしめます。
入出力の端子は、付属の説明書を見ると次のようになっていました。
<入力>
L(ライブ)端子
N(ニュートラル)端子
FG(フレームグラウンド)端子
<出力>
DC+5V端子
DC+5V端子
DC+5VのGND端子
DC+5VのGND端子
DC+15V端子
DC±15VのGND端子
DC±15VのGND端子
DC−15V端子
※DC+5VのGND端子とDC±15VのGND端子は、つながっていませんでした。
ケーブルをかしめる作業ですが、地味に時間がかかりました。
入力の、L(ライブ)端子とN(ニュートラル)端子は、コンセントにつなぐ端子です。
FG(フレームグラウンド)端子は、省略しました。
出力の端子は、全部配線すると大変なので、使う端子だけ配線しています。
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L(ライブ)端子とN(ニュートラル)端子だけつなぎます。 |
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DC+5V端子
DC+5VのGND端子
DC+15V端子
DC±15VのGND端子
DC−15V端子
だけつなぎます。
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箱にいれないと、高電圧であぶなくてしょうがないので、DULTONの箱に入れます。
基板にスペーサを取り付け、箱の底に穴を開け、固定しました。
↑DULTONの箱を加工(穴を開けただけです)します
↑DULTONの箱の中に入れます
ケーブルが分からなくなるため、テプラで分かるようにしておきました。
使う時はケーブルを引き出して使い、しまう時はケースに収める仕様です。
↑しまう時は、ケーブルを中にまとめます
スイッチング電源の説明書に、L(ライブ)、N(ニュートラル)、FG(フレームグラウンド)の記号があります。
この記号を知るには、コンセントの知識が必要です。
家庭用のコンセントは、電信柱の高圧電線より供給されます。
電信柱の上にある変圧器で、下の図のようにAC100Vに変換されます。
家庭用のコンセント(単相3線式)を良く見ると、長い穴と短い穴があり、長い穴が0VのN(ニュートラル)で、短い穴がAC100VのL(ライブ)です。
ブレーカーを見ると分かりますが、N(ニュートラル:中性線)は白線で、L(ライブ:電圧線)は赤線又は黒線です。
コンセントによっては、E(アース)をつなぐ穴があいているタイプもあり、大地の0Vにつながっていて、緑線を使います。
ここで注意する点は、N(ニュートラル)が0Vで、E(アース)も0Vだから、0V同士はつながっていると思わないで下さい。
あくまでも、電圧が同じ0Vと言う事だけで、線がつながっているわけではないので、N(ニュートラル)の代わりに、E(アース)を使ってはいけません。
それから今回のスイッチング電源の説明書に記載されているFGは、フレームグラウンドです。
FG(フレームグラウンド)は、本来はシャーシ(ケースのこと)を基準電圧にする意味で、E(アース)とは別物です。
ただ今回のスイッチ電源は、説明書にFG(フレームグラウンド)と記載されていますが、端子の位置から判断するとE(アース)につなぐ意味だと思います。
単相3線式コンセントのN(ニュートラル)、L(ライブ)、E(アース)の関係
※【補足説明】
単相2線式の場合は、赤又は黒はのライブ(電圧線)と、白のニュートラル(中性線)しかありません。
(2021年3月22日(月)作成)
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