冷陰極蛍光管の点灯

陰極蛍光管を点灯させてみました。

冷陰極蛍光管は、昔は液晶ディスプレイのバックライトで、圧倒的なシェアをほこっていました。

しかし点灯させるには、高電圧回路が必要のため、扱いにくく、最近ではLEDに移行されています。

そのためか、電子部品屋さんでも、あまりお目にかからなくなってきています。


↑冷陰極蛍光管を点灯!


↑スイッチが無いので、ACアダプターをコンセントに差し込めば、いきなり点灯します

灯させたのは、秋月電子で購入したモジュールと、冷陰極蛍光管の2つです。

DC12V 冷陰極管インバーター K−G00−500−A11 M-11545 \150

極細冷陰極管・CCFL (5本入) M-04556 ¥100

冷陰極蛍光管(極性はありません)をモジュールに半付けし、DC12Vの乾電池につなげば、点灯します。

 
極細冷陰極管・CCFL (5本入)
1/4W抵抗と比べた所


ジュールの電子回路は、LC発振回路の一つ、コレクタ共振型回路です。

コレクタ共振型回路は、冷陰極蛍光管を点灯させる回路では、定番の回路です。

コレクタ共振型回路の仕組みは、部品点数が少ないので簡単そうに見えますが、トランスのタップを巧みに使い、インバータ回路を形成しているので、電流の流れは非常に複雑です。

電流の流ればかりでなく、共振コンデンサの容量やトランスの選定など、部品定数も影響するので、電子回路を理解しようとしないほうが良いです。

冷陰極蛍光管に直列にコンデンサが入っていますが、バラストコンデンサと呼ばれるものです。

冷陰極蛍光管のような放電管は、負性抵抗を持っています。

負性抵抗とは、電圧が上がると電流が下がり、電圧が下がると電流が上がる性質です。

放電管は、点灯させるまでは高い電圧が必要ですが、点灯を維持するのは低い電圧という、性質があります。

点灯を維持する低い電圧だと、負性抵抗の性質のため、電流が上がり壊れます。

これを避けるために、バラストコンデンサを入れ、コンデンサを抵抗(コンデンサは交流では抵抗として働く性質があります)として使い、放電電流を調節(安定化)しています。

バラストコンデンサと言うと難しく聞こえるので、電流の流れる量のバランスを取るコンデンサと理解すると良いです。

↑回路図は、秋月電子のモジュールのマニュアルより抜粋


電圧のため、基板むき出しでは危ないので、iPod touchのケースに入れました。

ケース加工が唯一、工作らしい工作ですね。

基板の穴がφ2.6mmなので、ケースφ2.6mmの穴をあけ、モジュールをケースに固定します。

一つのモジュールだと迫力がないので、2個使いました(冷陰極蛍光管は、並列つなぎでは点灯できません。なぜなら、負性抵抗の性質を持つため、片方が点灯すると電圧維持電圧で電圧が下がるためです。よって1個しか点灯しません。)。

電源はACアダプターをそのまま使いました。

折角、iPod touchのケースを使うので、スマートにしたかったため、スイッチは取り付けませんでした。


↑工作らしい工作をしていなのに、iPod touchのケースに入れるだけで、ぐんと見栄えが良くなりました!

 
流石アップルコンピューターです。
ケースもかっこ良いですね。
裏面の写真です。
ケースに穴を開け、スペーサーを入れ固定しています。
     
 
基板は動いてショートしたら大変なので、
しっかりネジで固定しています。
並列つなぎだと光らなかったので、
モジュールを2個使い、2つ点灯させています。
     
 
ACアダプターは、12V 1Aのものを使用。
ACアダプターの先は切り取り、モジュールに直接つなぎました。
スイッチがないので、非常にシンプルです。
     

の写真が撮りたくて、作ったのでiPod touchと一緒に記念撮影しました。

コマーシャルフォト見たいに撮影できました。






 
(2021年3月13日(土)作成)


 
 

 
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