定電流レギュレータ(CCR)

ギュレーターと言えば、電圧を調節するのが一般的ですが、定電流レギュレーター(CCR : Constant Current Regulator)と言われる、電流を調節するレギュレーターがあります。

定電流ダイオード(CRD : Current Regulative Diode)と同様、LEDを制御するのに利用します。

定電流ダイオードと比べ、低い電圧で動くのが特徴です。


↑人差し指と比べ、かなり小さい定電流レギュレータ(CCR)


回は、豆粒みたいに小さい定電流レギュレーターNSI45025AT1Gを使ってみます。

使い方は定電流ダイオードと同じで、データーシートを見るポイントは、次の4つです。

<データーシートを見るポイント>

定格電力 460mW 

最高使用電圧 45V

定電流 25mA

定電流が流れる電圧  7.5V以上

長所:
電源電圧の変動やノイズが入る回路に最適。
CRDと比べ低い電圧で動く。

短所:
あまり売っていない。

赤色LEDの順方向電圧は2V、定電流レギュレーターは7.5Vなので、電池は9.5V必要です。

9.5Vは存在しないので、電流が減るのは覚悟で9Vにします。

定電流レギュレーターが熱くなって壊れないかどうか調べます。

電力 = 7V × 25mA =175mW

定格電力460mW以下なのでOKです。

少し電流が減りますが、定電流ダイオードと違い、電池1個で定電流回路が出来ました!





チップ部品のハンダ付け

豆粒みたいに小さいチップ部品では、ブレッドボードにささりません。

そこで、リード線をつけます。

リート線をつけるには、変換基板(P-15755 SOD-523変換基板)が売っているので、それを利用します。

今回ご紹介した、定電流レギュレータをつけると、このようになります。



折角なので、15mA、25mA,30mAの定電流レギュレータをハンダ付けし、ブレッドボードで実験しました。

光具合からも、電流が制限されている事が分かります。


↑左から15mA、25mA,30mAです

ハンダ付けの方法ですが、次の手順で行いました。

これからの時代、チップ部品は避けて通れない時代になるので、チップ部品のハンダ付け技術を身に付けておくと、何かと便利だと思います。

ポイントは、セロテープで固定です!

 
@基板を下の紙に、セロテープで固定します。
このセロテープが重要です!
A片側にハンダをのせます。
片側だけです。ここがポイントです!
 
Bピンセットで部品を固定し、
基板にのせたハンダを溶かし、ハンダ付けします。
Cもう片側は、普通にハンダ付けします。
 
 
D今度は写真のように基板を、セロテープで固定します。
抵抗などの足をリード線がわりにし、セロテープで固定します。
Eリード線をハンダ付けします。
 
 
Fもう片側も同じように、セロテープで固定します。
Gリード線をハンダ付けします。
 
 
H出来上がりです。
Iブレッドボードにささりました!

 
(2020年10月15日(木)作成)


 
 

 
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