回路マーカーという商品を、使ってみました。
紙にペンで書くと、書いた線が、配線になるという商品です。
インクの顔料に、銀粒子が含まれているので、導電性が生まれるのですね。
若い人には、目新しさがあると思いますが、実はこのような商品は、昔から市場に出回っては消えを、繰りかえしてきました。
「回路マーカー」は、ここ最近、株式会社関電工の動画で使用され、一躍有名になった商品です。
この動画がすばらしく、芸術品なので、見たことがない方は、「光を灯す/future with bright lights」で、YouTubeの動画をご覧下さい。
動画を見ると、従来品とは格段にパワーアップしている様子です。
早速、使ってみました。

↑回路マーカー
取り合えず、豆電球を光らせます。
書き心地は従来品と比べ、かなり書きやすいです。
インクがさっと、乾いてくれます。
豆電球とLEDを、セロテープで貼り付けただけのシンプル回路です。
3Vの電池ボックスを、回路マーカーで書いた線に触れてみると、光りません!!!
あれー!!!
確かめても、光りません!!!
もしかして、線自身に、抵抗のようなものがあるのでは?と思い、電池ボックスを、豆電球やLEDに近づけて見ると、うっすら光ります。
どうやら、線自体に抵抗のようなものがあるようです。
LEDは反応が良いので、電池ボックスから離れていても、比較的点灯しやすいですが、豆電球は、近くというよりも、めちゃくちゃ近くに電池ボックスを近づけないと、点灯しませんでした。
回路マーカーは、線自身に抵抗のようなものをもっていて、負荷(LEDや豆電球のように、動かしたいもの)を選ぶようです。
回路マーカーの特徴がなんとなく分かったので、作品を作ってみます。
動画のように、回路マーカーと折り紙を駆使した作品は、とても作れませんので、かなり見劣りしますが、電子キットの文字を光らせることにしました。

電池ボックスを右上に置き、折り紙のように折ると、スイッチになります。
紙は、専用紙を使いました。
普通のコピー用紙よりも、インクののりが良かったです。

回路マーカーの専用紙
使用した感想は、従来品よりも、格段に使いやすくなっています。
アートとしてつかうには、良いかもしれませんね。
でも当店のように、色々な半導体をセロテープでつけて、工作するにはちょっと無理があるようです。
現在は配線だけですが、この銀粒子で、抵抗やトランジスタのような半導体が作れれば、電子回路が印刷で作れる時代になるかもしれませんね。
|