◆紫外線ボックス

 

外線ボックスを作りました。

何に使うかというと、鉱物観察に利用します。


↑短波の紫外線で発光している鉱物

上の写真のように、鉱物の中には、紫外線を当てると発光するものがあります。

一般に売っている紫外線ライトは長波のため、鉱物に当てても、上の写真のように、光ることはありません。

鉱物が光るためには、短波の紫外線が必要です(長波や長波と短波両方で光る鉱物もあります)。

しかし短波の紫外線は、一般的に手に入れることは出来ません。

そこで、短波の紫外線ボックスを作ることにしました。


波の紫外線は、病院のガラスの殺菌などに利用され、殺菌灯として売っています。

←危ない、短波の紫外線は殺菌灯として入手可能

光りで殺菌出来るということは、人間にも害があります。

夏に海辺で日に焼けると、一緒の火傷をおいますが、これは紫外線のためで、短波の紫外線は、この強いタイプと思って下さい。

皮膚もそうですが、特に目に悪く、

素手や、裸眼で、短波の紫外線を浴びることは厳禁です!

まばたき程の短い間でも駄目です。


短波の紫外線は、防護対策をちゃんとしてから、取り扱う必要があります。



↑防護用の、「紫外線カットめがね」と「ゴム手袋」


のように危ない、短波の紫外線を使わないと、鉱物が光らないため、懐中電灯のように短波の紫外線を扱うわけにはいきません。

そこで、短波の紫外線を閉じ込める箱を作り、その中で短波の紫外線を光らせ、鉱物に当てる必要があります。

用意した材料は、次のものです。

@殺菌灯 GL−4 4W用

A殺菌灯を光らせるための、ポータブルブラックライト 4W用

B紫外線カットゴーグル ※使用前に、紫外線をカットするかどうか、ポータブルライトにかぶせ、確認済みです。

Cゴム手袋 ※使用前に、紫外線をカットするかどうか、ポータブルライトにかぶせ、確認済みです。

D厚手の紙箱 ※使用前に、紫外線をカットするかどうか、ポータブルライトにかぶせ、確認済みです。

E黒のエナメル塗料

F筆

Gアクリル板(厚さ2mm×幅200mm×長さ300mm) ※使用前に、紫外線をカットするかどうか、ポータブルライトにかぶせ、確認済みです。

Hトグルスイッチ

I配線コード


工具は、ハンダ付け工具一式、アクリルカッター、ドリル、カッターです。



↑出来上がった、紫外線ボックス


来上がりは、上の写真です。

箱の中に、ポータブルライトと鉱物を入れ、箱についているトグルスイッチをON(上にあげる)すると、箱の中にある、ポータブルライトの短波の紫外線が光り、鉱物が発光します。

観察は、箱上部のアクリル板ごしに観察します。

念のため、紫外線ゴーグルと手袋、なおかつ、直射できないように、蛍光灯は箱の手前側によせて使います。


↑発光前の鉱物


↑発光している鉱物


外線ボックスの作り方は、次のとおりです。

@暗いほうが観察しやすいので、箱の内部全体に、エナメル塗料の黒で塗装。

Aポータブルライトを、基板がでてくるまで分解。

BLEDでなく、蛍光灯が点灯するスイッチの箇所を見つけ出します。

C蛍光灯が光る際に接触するスイッチの端子(「電池のマイナス金具」と「トランジスタらしき半導体の基板端側の足)」)に、配線コードを、ハンダ付けします。

Dポータブルライトのスイッチは、OFFの状態にしておきます(トグルスイッチの、ONOFFが今後、スイッチになります)。

Eポータブルライトボディーに、配線コードを出すための穴を開け、配線コードを穴にとおしたら、またもとのように組み立てます。

F箱にトグルスイッチ取り付けの、穴をあけます。

G開けた穴にトグルスイッチを取り付け、ポータブルライトからでている配線コードをハンダ付けします(トグルスイッチの「中央」と「端(端ならどちらの端でもOKです)」にハンダづけします)。

H箱のふたを3辺カットし、1辺は開閉できるように、残します(1辺は少しだけカッターでなめておくと、開閉しやすいです)。

Iアクリル板をふたに貼り付けられる大きさにカットし、カット後、両面テープで貼り付けます。

Jポータブルライトの蛍光灯を、殺菌灯に変更します。
蛍光灯に最初からついている透明カバーは、紫外線を透過しないので、外して使います。


↑改造したポータブルライト(蛍光灯のカバーは外したまま使います)。

改造したポータブルライトですが、トグルスイッチの場所は、結果的にマイナスコントロールですが、最初は、プラスコントロールの場所に取り付けました。

プラスコントロールにしたら、ポータブルライトのスイッチをOFFにしても、うっすら短波の紫外線ライトが光り、あわてました。

基板をおっかけていないので、なぜうっすら光ったのかは、不明です。

マイナスコントロールにしたら、問題なく、スイッチとしての機能をしました。


護の効果を確認しました。

確認方法は、短波長の紫外線にしたポータブルライトを、防護で多い、鉱物が光るかどうかというものです。

いい加減な判定ですが、鉱物が光らなければ、防護の効果があると判断しました。

<紫外線カットゴーグル>
かなり紫外線をカットしてくれますが、完全にはカットしませんでした。うっすら鉱物が光りました。

<ゴム手袋>
100%カットしてくれました。

<市販のUVカット用の手袋>
ゴムの布地が粗く、手を曲げたりすると、布のすきまから肌が見えるので、使用できませんでした。

<2mmのアクリル板>
ほぼ紫外線をカットしてくれました。

 


 

 
 

 
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