アームトロンが欲しく、ヤフーオークションで壊れているのをゲットしました。
アームトロンは、トミーが1982年に発売された(らしい)おもちゃで、今で言う、ロボットハンドです。
姿形は、こんな感じです。
上下左右、旋回、つかむ、はなす、手首回転など、エレキットからでているロボットアームと同じようなものです。
ただ、決定的に違うところは、この複雑な動きを、DCモーター1つ(バラシた所、マブチモーターの130か140クラスだと思います)と144枚の歯車だけで動かしているところ。
2013年現在、ロボットと言えば複数個のモーターとマイコン制御がトレンドですが、このおもちゃは、歯車だけなのです。
操作も、2つのオレンジ色スティックを上下左右に倒して操作するのですが、このスティックは倒す以外にも、スティック自身を指先で回転させ、この回転でアームの手首を回転させたり、つかむ、離すの動作をさせます。
限られたインターフェイスで、いかにインターフェイスを増やすか、細かい職人芸がちりばめられています。
今で言う、ボタン長押しみたいなものですね。
また、土台の前に見える数字は、タイマ回路で、時間がたつとゲームオーバーになり、電源が切れます。
この仕組みも、もちろん歯車です。
余談ですが、遠い昔の記憶なので定かでないですが、アームトロンの歯車の技術は、スペースシャトルの外で使う機械を研究する際に参考にされたと、どこかの記事に掲載されていました。
それで修理します。
電池を入れ、スイッチを入れてもうんともすんとも言いません。
モーターが回っていません。
歯車が壊れていたら、とても修理など無理ですが、電気系なら何とかなります。
それで、そーーーーと、ばらします。
何せ、144枚の歯車です。
ばらけたら最後、絶対組立られない自身、99.999%です。
それで、アームと台座をバラシマス。
バラス際、最後のネジは、ギヤの下にネジがあり、分からなく時間をくいました。
これが、台座の部分です。
さらに、電気系といっても、モーターとスイッチの部分だけですが、チェックします。
モーターに直接電池をつないでも、動きません。
いつもどおり、モーターを取り外し、回転軸を手で回し、回転を助けてあげます。
すると、
ぶるぶる動き出します。
いつもながら、あっけないほど単純でした。
モーター軸に潤滑油のオイルだか何だか分かりませんが、固まっていたのが溶けて回った感じです。
いつも、なんでか分かりませんが、この方法でモーターが生き返るのが不思議です。
しかしこのモーター、トルクがありません。
こんなトルクで、よく歯車で末端までトルクをあげられると思うと、すごい技術です。
それで、めでたし、めでたしと言いたい所でしたが、外したギヤと本体が上手くはまらない。
バラシた際に、ギヤがずれたようです。
格闘すること1時間。
やっとこさ、組みあがりました。
これがその勇姿。
日本の技術って、本当にすごいですね。
これ作ったお方、もしもお出ででしたら、ぜひメールを下さいね。
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