◆モーターの力の伝え方

 

ーターは、そのままでは軸が高速回転しているので、とても使いづらいです。

通常は、モーターの先にギヤやプーリーなどを取り付けて、減速して使用します。

ここでは趣味で手に入る、モーターの先につける部品を紹介します。

<ウォームギヤ>

名前のとおり、虫の形をしていて、減速比がとても大きいギヤです。

クレーン工作のように、電池を切っても荷物が落ちないような工作や

ロープウェイのように、電池を切ってもズルズルひもから落ちないような工作

ギヤにトルクがかかるような工作に向きます。


写真1 ウォームギヤ (モータの軸につけて使います。)

<平ギヤ(ピニオンギヤ)>

写真のように、一般的に言われているギヤで、日本語で言えば、歯車です。

通常は、いくつものギヤを組み合わせて、モーターの回転を減速させるために使います。

平ギヤの中でも、ギヤがかみ合わさった際、小さいギヤをピニオンギヤと言います。

通常はモーターの先についている平ギヤが一番小さいので、このモーターの先についている平ギヤのことを、ピニオンギヤと呼び、店舗で売っています。


写真2 平ギヤ (組み合わせてモーターの回転速度を落とします。)


写真3 ピニオンギヤ (モーターの先についている平ギヤを特に、ピニオンギヤと言います。)

<クラウンギヤ>

名前のように、かんむりの形をしており、回転軸に対し垂直に歯がつけられています。

回転方向を変えるのに利用します。


写真4 クラウンギヤ

    ←写真5 このような組み合わせで使います。


<プーリー>


円盤の部品で、日本語では滑車です。

工作で使うプーリーはプラスチックの小さな部品で、港で使う木の滑車とは、写真6のように随分イメージが違います。

船で使われる滑車は、ベルトにロープが使われますが、工作では輪ゴムが良く使われます。

プーリーは、いくつもの円盤を並べ、その円盤の周囲にベルトをつけ、動力を遠くまで伝えるものです。

構造が簡単なので、円盤、軸、軸受けを用意すれば、簡単にモーターの動力を伝えることが出来ます。

ベルトのかけかたで、正転、逆転することや、回転方向を変えることが出来ます。

ただし、ベルトなのですべり易いため、トルクのある工作には向きません。


写真6 プーリー

     ←写真7 このようにして使います。

<ジョイント>

船の工作のように、モーターから離れた場所のスクリューや、モーター軸の角度を変えたい場合に用います。

工作で使うジョイントは、ゴムパイプのジョイントが良く利用されます。

他にも、スプリングのジョイントや、金属のユニバーサルジョイントがあります。

ゴムのジョイントは、すべり易いため、トルクのある工作には向きません。


写真8 ジョイント


ーターの回転速度を変える商品を紹介しましたが、企業なら色々なギヤを用いる事も考えられるのですが、趣味で電子工作をしている人にとっては、意外と選択の余地がありません。

我々が通常手に入れられるギヤは、「タミヤの工作シリーズの商品」か、千石電商などの専門店にある「レインボープロダクツの商品」くらいなものです。

電子工作の初心者の頃は、タミヤのギヤボックスが、モーターからギヤまで、すべてついているので、とても使い易いです。

「レインボープロダクツ」は、ギヤそのものなので、噛み合わせやシャフト軸を固定するための台座などを、自分で作らないといけないです。

プーリーやジョイントは、それぞれ固定する台座を作る必要があるので、材料加工が苦手な方には難しいので、タミヤのギヤボックスに慣れてから、挑戦すると良いと思います。



平成24年12月23日 (電子キット 第9回電子工作教室を開催しました。)


 

 
 

 
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