電子工作の本を見ていると、たまに「組み込みシステム」と出てくることがあります。
「組み込みシステム」とは、機械などに組み込まれる、コンピュータシステムのことで、身の回りの大部分の電化製品に使われています。
例えば、デジカメ、テレビ、車、携帯電話、パソコン、ゲーム機、電話などなど。
「組み込みシステム」が出てくる以前は、電子回路や、機械のしくみ(歯車、リンク機構など)で、直接、機械を動かしていました。
例えば、1980円で売っている安い扇風機があります。
スイッチのONとOFFや風の強弱は電子回路で制御し、首を振るのは機械的な構造を利用しています。(一度扇風機を解体してみると、良く分かります。)
この扇風機にインターネットで遠隔操作させる機能をつけると、コンピュータを搭載する必要があり、このコンピュータを「組み込みシステム」と言います。
電子回路や、機械のしくみで作られている機械は、知識と加工技量があれば、壊れても修理することが出来ます。
しかし、コンピューターを使った「組み込みシステム」がメインになった現在は、部品も米粒のように小さくなり、コンピュータのプログラムは、外からでは見えず、修理が不可能になりました。
壊れたら、基盤の取替えが普通で、かなりもったいないです。
しかし「組み込みシステム」を導入すると、機械の動きをプログラムだけで変更できたり、電子部品がいらなくなったり、大きなメリットが生まれます。
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