電子工作初心者の頃は、LEDを制御する事だけでも一苦労です。
しかし電子工作に慣れてくると、LEDをピコピコさせるだけでは物足りなくなってきます。
大抵は音を鳴らしたり、モーターを制御したくなります。
音の話は置いとくとして、今回はモーターのお話です。
モーターと言っても、いくつか種類があります。
趣味レベルで手に入れる事が出来るモーターは、DCモーター、ステッピングモーター、サーボモーターです。
DCモーターは、模型店で手に入れる事が出来る「マブチモーター」が有名です。
使い方はとても簡単で、モーターからでている二本足に電池につなぐと、回転してくれるので、模型の車の動力源として利用します。
入手もとても簡単!お値段もとてもリーズナブル!なので、誰でも一度は見た事があると思います。
一方、ステッピングモーターは、一般的に目にする事はあまりありません。
見にする事が出来るのは、半導体を扱っているお店くらいだと思います。
ステッピングモーターは、角度を制御するのが得意で、例えば45度まで回転し、その後90度戻すなど、DCモーターでは難しい動きをしてくれます。
その特色のため、産業機械、パチスロのドラムなどの制御に利用されています。
ステッピングモーターの制御は、DCモーターほど単純ではありません。
モーターから出ている足の数も、6本もあるものがあり、6本中4本に対して信号(パルス)を与える必要があり、結構複雑です。
通常は、マイコンにプログラミングして、マイコンが制御します。
← ステッピングモータ (いくつも足が出ています)
サーボモーターは、ステッピングモーターと同じ仲間で、ステッピングモーターに、さらにフィードバック機能がついたものです。
ラジコンのサーボモーターが有名ですね。
ラジコンをやられる方には、とても馴染みがあると思います。
最近では、趣味で作る歩行ロボットに、サーボモーターが使われています。
これらモーターですが、電池につなぐと簡単に動くDCモーターでも、制御するのは大変です。
例えばPICマイコンを使って、モーターを制御したい場合、PICの電源をそのままモーターの電源として利用しようとすると、上手く動かない事が多々あります。
これは、モーターはとても大きな電力を使うため、PICマイコンの電力が足りなくなってしまったりするためです。
また、モーターは回転する際、とても沢山のノイズを発生させます。
このノイズが、PICマイコンを誤動作させてしまいます。
通常は、コンデンサを回路に使いして、ノイズ対策をしたり、
制御する回路に供給する電源と、モーターの電源を、別にしたりします。
モーターを動かす際は、制御する電源の他に、別の電源を用意して下さいね。
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