◆電子部品は、量り売り?


 

きなりですが、問題です。



電子部品屋さんで、1本の抵抗を買いました。

家に持ち替えり確認しました。

何本でしょう?

答えは 1本 です。


また、問題です。

今度は2本の抵抗を買いました。

家で確認したら何本でしょうか?

答えは 2本 です。


当たり前ですね。

それでは、237本の抵抗を買いました。

家で確認したら、何本でしょうか?

237本! と答えた方は、今風の、普通の感性の持ち主の方です。


答えは、235本だったり、240本だったりします。

結構、アバウトです。



ぜか?

これは、小さい抵抗を、いちいち店頭で数えていたら、手間がかかってしまい、売るほうが大変です。

そこで、昔理科でならった、上皿天秤を使い、抵抗を量り売りします。

上皿天秤なんて、机上の学問と思っている若い方には、実際に利用されている事に、驚愕の事実をおぼえると思います。


ちなみに、どのように量り売りするかと言いますと、抵抗30本の重さを量ります。

ここでは、10gだったとします。

30本で10gなので、240本はその8倍。

8回、抵抗を天秤にもれば、240本です。

そして240本から3本を引けば、237本となるわけです。

理屈では237本になりますが、8回、抵抗を天秤に盛る際に、微妙に誤差がでます。

この誤差が、235本だったり、240本だったりするわけです。

実際は、少し本数が多いことのほうが多いです。



この販売方法、最近では、めったに見ることはありませんが、実際に、まだこの方法で売っているお店もあり、なかなか味があって良いですよ。




分前、数十種類の抵抗を、 3本づつ買いに行った際、

一言 「無い!」

と言われたことがあります。

明らかに、店頭にはあるのに、「無い!」と断られました。


今考えると、数十種類の抵抗を、チクチク選んで販売しても、数百円。

缶ジュースを飲んで終わりです。

そんな面倒くさいことに、時間をかけてられないと言うことでしょうね。


電子部品のお店は、「量り売り」や「落語のようなやり取り」があって、とても面白いです。




平成24年2月4日  ( 1989年の同月同日に、映画「ダイハード」が日本で公開されました。 )


 

 
 

 
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