いきなりですが、問題です。

電子部品屋さんで、1本の抵抗を買いました。
家に持ち替えり確認しました。
何本でしょう?
答えは 1本 です。
また、問題です。
今度は2本の抵抗を買いました。
家で確認したら何本でしょうか?
答えは 2本 です。
当たり前ですね。
それでは、237本の抵抗を買いました。
家で確認したら、何本でしょうか?
237本! と答えた方は、今風の、普通の感性の持ち主の方です。
答えは、235本だったり、240本だったりします。
結構、アバウトです。
なぜか?
これは、小さい抵抗を、いちいち店頭で数えていたら、手間がかかってしまい、売るほうが大変です。
そこで、昔理科でならった、上皿天秤を使い、抵抗を量り売りします。
上皿天秤なんて、机上の学問と思っている若い方には、実際に利用されている事に、驚愕の事実をおぼえると思います。
ちなみに、どのように量り売りするかと言いますと、抵抗30本の重さを量ります。
ここでは、10gだったとします。
30本で10gなので、240本はその8倍。
8回、抵抗を天秤にもれば、240本です。
そして240本から3本を引けば、237本となるわけです。
理屈では237本になりますが、8回、抵抗を天秤に盛る際に、微妙に誤差がでます。
この誤差が、235本だったり、240本だったりするわけです。
実際は、少し本数が多いことのほうが多いです。
この販売方法、最近では、めったに見ることはありませんが、実際に、まだこの方法で売っているお店もあり、なかなか味があって良いですよ。
随分前、数十種類の抵抗を、 3本づつ買いに行った際、
一言 「無い!」
と言われたことがあります。
明らかに、店頭にはあるのに、「無い!」と断られました。
今考えると、数十種類の抵抗を、チクチク選んで販売しても、数百円。
缶ジュースを飲んで終わりです。
そんな面倒くさいことに、時間をかけてられないと言うことでしょうね。
電子部品のお店は、「量り売り」や「落語のようなやり取り」があって、とても面白いです。
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