光センサーという部品があります。
光に反応するセンサーです。
もう少し具体的に言うと、「CdSセル」や「フォトICダイオード」や「フォトトランジスタ」などの半導体部品のことです。
これら3種類の半導体は、いづれも光に反応してくれます。
CdS(硫化カドミウム)セルは、
昔から電子工作では良く使われている光センサーで、光の強さに応じて電気抵抗が変わります。
←これが、Cdsセルです。
明るい場所では抵抗値が低くなり、電流が流れ易くなります。
一方、暗い場所では、抵抗値が高くなり、電流が流れにくくなります。
このように書籍には書いてあるので、本当になるか実験してみます。
次のように、配線します。
電池(+) → LED → Cdsセル → 電池(−)
書籍の解釈どおり言えば、
明るいところでは抵抗値が低いため、LEDが光り、
暗いところでは抵抗値が高くなるため、LEDが消える。
ように予測できます。
しかし実際は、残念ながらそうはなりません。
実際やって見ると分かるのですが、明るいところではLEDが光り、暗いところでもLEDが光っています。
しかも、光っていると言っても、うっすらぼんやりとしている、光りかたです。
←うっすらぼんやり光っています。
(LEDによっては、明るいところでもLEDは消えていて、暗いところでもLEDが消えているものもあります。)
これは、Cdsセルは、確かに光に反応して電流の流れる量が変わるのですが、電流の流れる量が変わると言っても微々たるものなので、うっすらぼんやりとしか、光りません。
光センサーだけでなく、音を拾う事が出来るコンデンサマイクなど、一般的にセンサーと言われているものは、感知すると微弱な電流を出力します。
そのため、微弱な電流を、そのまま
LED、モータ、リレーなどに直接つないでも、動かす(かっこよく言うと、ドライブすると言います。)ことは出来ません。
そこでセンサを使って、LED、モータ、リレーなどを動かす際は、センサーが出力した電流を、トランジスタなどを利用して増幅し、動かします。
光センサーをつないだけど反応が無い場合は、センサーから出力された信号を、トランジスタなどを使い、増幅させて見て下さいね!
|