電子部品を販売しているお店に行くと、同じ部品でも、形(パッケージ)が違う部品があります。
身近なものでは、「抵抗」。

左が、電子工作で普段良く使われる、普通の「抵抗」で、
右が、携帯電話など、現代の家電で使われている、米粒のような「抵抗」です。
部品の働きは「抵抗」なので、どちらも同じ なのですが、形状だけが違います。
なぜ、米粒のような抵抗が発売され始めたかと言うと、最近の家電は小型化されているため、米粒のような部品が主流だからです。
この米粒のような部品のことを、「表面実装部品」又は「SMD(Surface Mount Device)」と言います。
ちなみに、この「表面実装部品を取り付ける技術」を、
「SMT(Suraface Mount Technology)」と言います。
チップマウンターと言われる機械が、この米粒部品を基板に取り付けてくれます。
とても趣味でそろえる機械ではありませんが、気になるかたは、ネットで「チップマウンター」で検索して見てください。
動画で見られます。
電子工作を行う上で、表面実装部品は、この小ささがネックで、とにかく扱いづらいこと、このうえないです。
最近、目が悪くなってきたので、とくに扱いづらいです。
ブレッドボードに刺そうとしても、ささらないし、くしゃみでもしようものなら、何処かへ飛んで行ってしまいます。
ハンダ付けしようにも、コロコロ転がるので、初心者には絶対お勧めいたしません。
しかし時代の流れでしょうか、抵抗だけでなく、LEDやICなど、どんどん「表面実装部品」へと移行しています。
トランジスタで有名な、2SC1815のパッケージも、国内では取りやめる方向に進んでいます。

三本足の
TO−92 のパッケージ
このTO−92と言われる、プラスチックで足が3本でているパッケージも、国内では生産を取りやめて、表面実装部品へと移行しています。
そのうち学校の授業から、TO−92のトランジスタが無くなり、チップトランジスタに変わるかもしれませんね。
2011年10月現在、ネットで調べると、トランジスタのパッケージは、まだ数年は流通するそうです。
さらに、海外の代替品がありそうなので、気にしなくても良さそうです。
トランジスタのパッケージばかりでなく、ICのパッケージも、機能はおなじなのに、パッケージが違うものもあります。
DIP(Dual Inline Package)とSOP(Small Outline Package)です。
DIPは、ディップ と読みます。
SOPは、
ソップ と読みます。
I C 部品を買うときに、
「
DIP(ディップ)ですか? SOP(ソップ)ですか?」
と聞かれる時があります。
迷わず「DIP」と答えましょう。
SOPでも良いのですが、初心者のうちは、ブレッドボードにささらないなど、苦労することになります。

↑SOPのパッケージは、
基板の表面にハンダ付けするので、ブレッドボードにささりません。
電子部品のパッケージは、時代ととも増えてきて、現在では非常に多くの種類があります。
初心者のうちは、表面実装部品はやめて、IC部品はDIPと覚えておけば良いと思います。
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