◆実効値とは


 

効値(じっこうち)と言う、言葉を聞かれたことがあると思います。

まずは答えを先にいうと、次のとおりです


家庭用のAC100V電源 = 実効値100V = 100Vrms = 最大141Vの振幅


実効値は「交流」の世界で出てくる言葉で、昔、学校の教科書にでてきました。

授業で習ったのですが、へんてこな式で説明され、さっぱりわからなかった思い出があります。





ご存知、交流は、「電圧」が高くなったり低くなったり、「電流」が右へ流れたり左へ流れたりします。

そのため、交流の電圧はいくら?と聞かれても、

ある時は30Vで、あるときは−70Vと、時間によって違うため、はっきりしません。

それでは困るので、インターネットの百科事典(ウィキペディア)を紐解くと、次のように定義されています。


「交流電圧を抵抗負荷に加えた場合と、ある直流電圧を加えた場合とで交流電圧の1周期における平均電力が等しくなるときに、この交流電圧は先の直流電圧と同じ値の実効値をもつと定義される。」


さ!
さっぱり!!
何をいっているのか分かりません!!!


ない頭を絞って解釈すると、

「交流の電圧(V) = 実効値

です。

ただし、条件がつきまして、

「直流100Vの時と同じ仕事をする交流の電圧 = 実効値100V」


のように、定義すると言っています。



くどく言うと、

「直流30Vの時と同じ仕事をする交流の電圧 = 実効値30V」

「直流60Vの時と同じ仕事をする交流の電圧 = 実効値60V」

「直流73Vの時と同じ仕事をする交流の電圧 = 実効値73V」

「直流123Vの時と同じ仕事をする交流の電圧 = 実効値123V」

「直流200Vの時と同じ仕事をする交流の電圧 = 実効値200V」

で、実効値の単位は、ボルト(V)です。


交流の電圧は、上下にふらふらしているので、何ボルトか分からないけど、

電気の仕事はしてくれるので、その仕事量で呼んであげましょう!といった感じです。


流100Vの時と同じ仕事とは、何でしょうか?

これは、電力のことです。

実は交流回路における電力は、位相がずれるので、有効電力、無効電力、皮相電力・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ひたすら、難解な説明が続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



などと説明すると 眠くなり、実効値が、全く分からなくなります。

なので、

「交流の電圧(V) = 実効値

と覚えておけば十分と思います。


100Vと書くと、直流100Vなのか、交流100Vなのか分からないことがあります。

電子工作では、直流が多いので、直流100Vと解釈することが多いのですが、

蛍光灯を光らせる、インバーター回路を作る場合などは、直流でなく、交流を利用します。

その際は、交流100V(実効値100V)と解釈します。


このように、直流と交流をはっきりさせて書くには、rms(アール エム エス) をつけて書くやり方があります。

「100V rms」 とは、実効値100Vと言う意味で、交流100Vが必要なんだなーと分かります。


電対策に、電池から家庭用電源を作るには、100Vrms(実効値100Vの交流電圧と言う意味)の電源を作ります。

100Vrmsを作るには、振幅の最大値141.4Vの波が必要です。

100Vrmsだから、最大100Vに振幅を作れば良いイメージがありますが、

交流は、電圧が上下に動くので、実際の振幅は141.4Vも必要なのですね。

なぜ、141.1Vなのかは、難解な説明を読めば分かるので、知りたい方は、他のサイトで頑張って呼んで下さいね。



また、波の周期(周波数)は、関東は50Hz、関西は60Hzにして作りますが、間をとって55Hzにする手もあります。

最近の家電は、50Hzでも60Hzでも対応できるように、家電自体が対応していますので、

どちらか一方の周波数の家庭用電源を作っておけば、すべての家電に対応できるようになります。




平成23年9月25日  ( 主婦休みの日 : フジサンケイリビング新聞社が提唱 )


 

 
 

 
Contents are copyright (c) 2009 MASAKATSU BABA All rights reserved.
This site is best viewed with Internet Exploerer 4.0, Netscape Navigator 4.0 or later
ホームページに関するご意見・ご要望はこちらまで .
 


  1. 無料アクセス解析