電子工作の部品の1つに、電線があります。
あえて説明するまでも無いですが、電線とは、部品と部品同士を接続する、線のことです。
別名、ジャンパー線とも言います。
(ジャンパー線は厳密には、プリントパターンとプリントパターン同士を橋渡しする線の事を言うそうですが、普通、そこまで気にしなくてOKです。)
初心のころは、「ヨドバシカメラ」や「ヤマダ電機」のプラモデルコーナーで売っている線で十分です。
でも、電子工作をしていくうちに、線にもこだわりが出てきます。
今回は、その線のお話です。
電子部品のお店に行くと、色々な線が売っています。
大きく分けると、より線と単線に分かれます。
より線は、細かい線がいくつにも束ね、よって、1つの線にしたものです。
調べて見ると、「ヨドバシカメラ」や「ヤマダ電機」のプラモデルコーナーで売っている線は、このより線でした。
長所として、くねくね曲げても切れにくい特徴があります。
短所は、切り口が、いくつもの細かい線がバサバサ出てしまい、半田付けする前に一度自分でよらないといけないことです。
単線は、1つの線だけで出来ている線のことで、切り口が綺麗で、被服をむけば、すぐに半田付けできます。
短所は、くねくね曲げると切れ安くなります。
個人的には、単線のほうが使い易いと思います。
次の分類は、被覆です。
被覆は、電線がむき出しでショートしないようにするために、電線を絶縁物質で覆うことです。
お店では、被覆があるものと、被覆が無いものがありますが、電子工作では、被覆があるものを使用します。
被覆にも、いくつか種類があって、有名なものに、「ジュンフロン電線」と「架橋ポリエチレン電線」があります。
「ジュンフロン電線」は、皮膜がフッ素樹脂で覆われたものです。
(ジュンフロンは、株式会社 潤工社の登録商標だそうです。)
お値段は高めで、被覆をワイヤーストリッパーでむかなくても、半田こてで熱すると、収縮して使えるそうですが、私が実際にやってみると、なかなか収縮しないで、上手くいかなかったため、現在はタンスの肥しになっています。
「架橋ポリエチレン電線」 は、被覆がポリエチレンで覆われているものです。
ジュンフロン電線と比べ、お値段も安めです。
ジュンフロン電線のように、熱で収縮することもないので、被覆をワイヤーストリッパーでむく必要がありますが、私はこちらを使用しています。
電線の太さですが、電線に流れる電流によって決まってきます。
でも、電子工作レベルでは、それほど大きな電流を流すことは無いと思いますので、どれでもかまいません。
基本的に、大きな電流を流す場合は、電線にも熱が発生するので、径の大きなものを選びます。
電源の3A用、7A用のような考え方です。
電子キットのキットは、0.5mmのものを使用しています。
(100Vを使って、大きな電流を流す時は、もっと大きなものを使用しています。)
電線の色ですが、業種業態でまちまちですが、電子工作では次のような感じです。
赤 : 電源のプラス
黒 : 電源のマイナス
緑 : アース
白 : 業界によっては、接地に使われています。
電子工作を趣味だけの用途に使うなら、好きな色を使っても構わないのですが、我流に走ると、プロになった時に大変なので、基本的に守ったほうが良いと思います。
以上なことを考慮して、電子キットのキットでは、
「
単線、架橋ポリエチレン電線、0.5mm、黄色」
を使用しています。
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