◆ジュンフロン電線 それとも 架橋ポリエチレン電線?

 

子工作の部品の1つに、電線があります。

あえて説明するまでも無いですが、電線とは、部品と部品同士を接続する、線のことです。

別名、ジャンパー線とも言います。

(ジャンパー線は厳密には、プリントパターンとプリントパターン同士を橋渡しする線の事を言うそうですが、普通、そこまで気にしなくてOKです。)

初心のころは、「ヨドバシカメラ」や「ヤマダ電機」のプラモデルコーナーで売っている線で十分です。

でも、電子工作をしていくうちに、線にもこだわりが出てきます。

今回は、その線のお話です。


子部品のお店に行くと、色々な線が売っています。

大きく分けると、より線単線に分かれます。


より線は、細かい線がいくつにも束ね、よって、1つの線にしたものです。

調べて見ると、「ヨドバシカメラ」や「ヤマダ電機」のプラモデルコーナーで売っている線は、このより線でした。

長所として、くねくね曲げても切れにくい特徴があります。

短所は、切り口が、いくつもの細かい線がバサバサ出てしまい、半田付けする前に一度自分でよらないといけないことです。


単線は、1つの線だけで出来ている線のことで、切り口が綺麗で、被服をむけば、すぐに半田付けできます。

短所は、くねくね曲げると切れ安くなります。


個人的には、単線のほうが使い易いと思います。


の分類は、被覆です。

被覆は、電線がむき出しでショートしないようにするために、電線を絶縁物質で覆うことです。

お店では、被覆があるものと、被覆が無いものがありますが、電子工作では、被覆があるものを使用します。

被覆にも、いくつか種類があって、有名なものに、「ジュンフロン電線」「架橋ポリエチレン電線」があります。


「ジュンフロン電線」は、皮膜がフッ素樹脂で覆われたものです。

(ジュンフロンは、株式会社 潤工社の登録商標だそうです。)

お値段は高めで、被覆をワイヤーストリッパーでむかなくても、半田こてで熱すると、収縮して使えるそうですが、私が実際にやってみると、なかなか収縮しないで、上手くいかなかったため、現在はタンスの肥しになっています。


「架橋ポリエチレン電線」 は、被覆がポリエチレンで覆われているものです。

ジュンフロン電線と比べ、お値段も安めです。

ジュンフロン電線のように、熱で収縮することもないので、被覆をワイヤーストリッパーでむく必要がありますが、私はこちらを使用しています。


線の太さですが、電線に流れる電流によって決まってきます。

でも、電子工作レベルでは、それほど大きな電流を流すことは無いと思いますので、どれでもかまいません。

基本的に、大きな電流を流す場合は、電線にも熱が発生するので、径の大きなものを選びます。

電源の3A用、7A用のような考え方です。

電子キットのキットは、0.5mmのものを使用しています。
(100Vを使って、大きな電流を流す時は、もっと大きなものを使用しています。)


線の色ですが、業種業態でまちまちですが、電子工作では次のような感じです。

 赤 : 電源のプラス

 黒 : 電源のマイナス

 緑 : アース 

 白 : 業界によっては、接地に使われています。


電子工作を趣味だけの用途に使うなら、好きな色を使っても構わないのですが、我流に走ると、プロになった時に大変なので、基本的に守ったほうが良いと思います。


以上なことを考慮して、電子キットのキットでは、
「 単線、架橋ポリエチレン電線、0.5mm、黄色」
を使用しています。






平成23年1月23日  ( 電子メールの日です 「1(いい・E)23(ふみ) )


 

 
 

 
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