◆マイコンは使う前が一苦労

 

Picなどのマイコンの出現により、シンプルな回路で、大変高度なことが出来るようになりました。

しかも低価格でマイコンが手に入り、開発環境も無料のものもあり、敷居が低くなりました。

大変便利なマイコンですが、このマイコンを使う前が一苦労。

今回は、マイコンを使ってみようと考えている方に贈る、お話です。


ず最初の壁が、プログラム言語の壁。

マイコンを利用するためには、マイコンにプログラムを覚えこませなくていけません。

そのプログラムですが、プログラミングするための言語はいくつかあり、代表的なものは、「C言語、アセンプラ、BASIC」などです。

お仕事でプログラミング出来るヘビーユーザーのお方は、簡単にプログラミングしてしまい、マイコンを動かす事が可能です。

でも、プログラミンしたことが無い初心者が、いきなりプログラミンすることは、絶対無理です。
(出来たら、その方は神様です。)

かなり苦労してC言語などのプログラミング言語を覚えます。

全くの素人さんでは、この言語を理解するのに(マスターでなく理解する程度)、1月程度はかかると思います。


んとかプログラムの壁をパスしたとします。

次の壁が、マイコンの機能(構造)の理解です。

アセンブラ言語の場合、このマイコンの構造を理解していないと、かなり苦しいと思います。

C言語でも知らないと苦しいですが、基本的にマイコンのピンの働きを知っていれば何とかなります。

それで、マイコンの構造とは何かと言いますと、マイコンによって基本機能に差があります。


例えば
Aのマイコンは発信子の機能が無いけど、Bのマイコンはある。
Cのマイコンはアナログをデジタルにする機能は無いけど、Dのマイコンにはある。
などなど。


このマイコンの機能を利用するためには、プログラムを記述する前の部分に、機能をどのように使用するのか記述する必要があります。

この機能の記述は、 CONFIG(コンフィグ)と呼ばれていて、例えば、次のように書きます。


#include <pic.h>
#include "delay.h"

__CONFIG(HS & WDTDIS & PWRTEN & UNPROTECT);

#define RS RA1
#define E RA0
#define DB4 RB4
#define DB5 RB5
#define DB6 RB6
#define DB7 RB7

void main(void){
PORTA = 0;
TRISA = 0b00000000;



難しい話は置いておくとして、

マイコンの機能を知っていないと、このCONFIG(コンフィグ)の記述を書くことができません。


また、新しいマイコンを使用する場合、マイコンを使うことになれている人でも、このCONFIG(コンフィグ)の設定で、迷うことが多々あります。

そのため、一度書いたCONFIG(コンフィグ)は、使いまわしすることになります。


さらに、このCONFIG(コンフィグ)は、開発環境によって、プログラムの中に記述したりしなかったりするため、ネットでオープンにされているプログラムも、このCONFIG(コンフィグ)部分を、記載していないこともあります。

ネットのプログラムをダウンロードしても、自分の環境に合わせて、このCONFIG(コンフィグ)部分を書きなおさないといけないため、CONFIG(コンフィグ)は本当に厄介な部分です。


の壁が、外部ファイルの関数を利用する場合です。

すべてをプログラミングするのはとても大変なため、良く使用するプログラム、例えば1秒待つなど、メーカが事前にプログラミングしていてくれています。

大抵は、別のファイルに記述されているため、このファイルを読み込む必要があります。

読み込むといっても、
#include <pic.h>
#include "delay.h"

のように記述するだけなのですが、 とてもよく使うのは、<ファイル名>。
あまり使用しない場合は、プログラムファイルと同階層の所へ持ってきて、”ファイル名”のようにするなど、暗黙の了解があります。

このような事は知っていれば簡単ですが、知らないと一生できないこともあるため、注意が必要です。

ネットでオープンになっているプログラムの中には、この外部ファイルの記述がないこともあります。



まとめると、マイコンを使う前は、マイコンの性能の記述、外部ファイルの記述などが必要ですが、開発環境によって違うこともあるため、自分に合った記述をするのが一苦労です。






平成22年12月12日  (漢字の日です 「1(いい)2(じ)1(いち)2(じ)」=「いい字1字」の語呂合わせ。)

※日本人ひとりひとりが毎年、「いい字」を少なくとも「一字」覚えてほしいという願いを込めて、
  この日を「漢字の日」とする。
  同時に、漢字一字に奥深い意味と日本文化が息づいていることを「いい字一字」に意義づける。


 

 
 

 
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