電子工作をしていくと、必然的に測定器が欲しくなります。
例えば、テスター。
テスターは身近な計測器のため、電子工作をやっていなくても、ご家庭にあるかもしれませんね。
テスターは、アナログ式とデジタル式がありまして、両方持っていた方が良いです。
書生の場合、普段はデジタル式を使っていまして、電圧の動きなどを知りたい場合、
アナログ式を使っています。
どちらの方式でも良いのですが、初心者のうちはデジタル式の方が良いような気がします。
初心者は、針の動きよりも電圧の値を読むほうが、多いと思いますので。
でも、高価なものでは無いので、両方持っていたほうが良いですね。
テスターの選び方ですが、テスターは、良く使う測定器なので、すごーーーーーーーーーーーーく、
吟味したほうが良いと思います。
昔の映画のガンマンが選ぶ銃と同じで、電子工作をやる方は、一生の相棒となるはずです。
ちなみに、書生は機能よりもデザインで選びました。
機能は劣っているのですが、形が非常に気に入ってしまい、機能不足は別のテスターで使用しています。
劣っているといっても、電流が測定できないだけですが。
テスターが高価になると、何が違うかと言えば、名前が変わります。
安い商品は「テスター」、高い商品は「マルチメーター」と名前が変わります。
基本的には、マルチメーターもテスターです。
ただ、メーカーが販売促進するために、高価なイメージを植えつけたいために、
マルチメーターと名づけて、差別化をはかっているように感じます。
マルチメーターと呼ばれるテスターは、普通のテスターと比べて、測定範囲が広かったり、
誤差が少なかったり、電流が測定できたりします。
この「電流が測定できる事」は選ぶ際のポイントで、安いテスターでは、電流が測定できません。
測定できても、直流だけだったりします。
中には安くても、直流と交流が測定できるテスターもあり、書生も持っています。
初心者のうちは、機能よりもデザインで選んだ方が、
後悔が少ないような気がします。
恋愛 と同じで、美人なら性格悪くても許せますからね。(あっ!書生だけか!)
テスターの中には、周波数が測定できるものがあります。
気をつけて欲しい事は、テスターの周波数は、家庭用電源の100Vで、50〜60Hz の周波数を
測定できるものが多く、電子工作で測定する、100kHzのような、高周波は測定できないものが多いです。
「周波数も測定できる!」と思って購入しても、実際使い物にならなくなる可能性があるので
気をつけて下さいね。
マルチメーターのような、高額商品は、電子工作で利用する高周波も測定できるものが多いようです。
周波数で気をつけて欲しいのは他に、
安いテスターは、周波数が高くなるにつれて、正しい交流電圧が
計れなくなります。
例えば、「AC100V で 60Hz」 は計れますが、 「AC100V で 60000Hz(60kHz)」は
計れません。
私のテスターのマニュアルの仕様欄を見ると、交流電圧500Vまで計る場合は、40〜400Hzの
周波数範囲に限ると書いてあります。
昇圧回路を作って、テスターで測定しようとしたら、周波数が高く、交流電圧が測定できなかった経験が
ありました。
まさか、テスターは、交流を計る際、周波数の制約があるとは思っていなかったので、かなり悩んだ
記憶があります。
それから、テスターを購入したら、とにかく慣れて下さい。
一生を共にする伴侶ですから、体で覚えてしまうくらい、可愛がってあげて下さいね。
テスターを購入すると、次に欲しくなるので、オシロスコープとなります。
そして、さらに周波数カウンター、ファンクションジェネレーターというふうになり、落ち着くと思います。
周波数カウンターはご存知、周波数をカウントするもので、テスターについている機能よりも
格段とアップして、周波数を測定することができます。
周波数を測定できる範囲が多い程、高価になるようです。
ファンクションジェネレーターは、周波数をカウントするのではなく、周波数を発生させます。
サイン波、方形波、三角波など、色々な波形を出力する事ができます。
ファンクションジェネレーターを購入する際、気をつけて欲しい事は、Sweep Frequency (掃引周波数)は、
購入しないほうが賢明です。
結論から言うと、サイン波を出力して、オシロスコープで測定すると、サイン波が左右にぶれることが
あります。
左右にぶれると言う事は、出力する周波数も、小数点以下でばらばら変化しています。
これは、SWEEP(走査するという意味。スイープと読みます。)と呼ばれる方式で、
周波数を発振しているからです。
SWEEPは、周波数を順次変えて出力しており、100KHzと指定して場合、順次周波数を変えて
いる周波数の中で、100kHzだけを抽出し、出力します。
ただ、100kHzだけ抽出するといっても、実際は100.0034kHz、100.0067kHzなどのように
微妙に違います。
この微妙差が、波形を左右にぶれさす原因です。
では「スイープ ファンクション ジェネレーター」は何に使うのでしょうか?
これは、物質の周波数特性を調べるのに使用し、オシロスコープを、スペクトルアナライザーのように表示させることができます。
(オシロスコープのXYモードで、X側にジェネレーターのスイープ出力(のこぎり波)を入力し、Y側に測定したい物質の出力をつないだレベル計のレベル出力(直流)を入れると、周波数特性が表示されるそうです。)
ただ、Sweep Frequency (掃引周波数)の測定器は、出力できる周波数が広いため、
購入する際、割安感があり、少しくらい画面がぶれても構わない方は、購入しても良いですが、
初心者は、Sweep Frequency (掃引周波数)のファンクションジェネレーターは
購入しないほうが良いと思います。
ファンクションジェネレーターは、すべての周波数を出力できず、自分が使用する周波数を
出力できるファンクションジェネレーターを購入します。
高価になればなるほど、広いレンジの周波数を出力することができます。
ファンクションジェネレーターは、秋月電子などで、キットを購入することができます。
でも、いづれなくなるかも知れませんが。
考え方の問題ですが、書生は、測定器は誤差があるといやなので、しっかりしたメーカー品を
利用しています。
平成21年10月08日 (入れ歯の日です。 い1 れ0 ば8 )
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