◆測定器は一生を共にする伴侶

 

子工作をしていくと、必然的に測定器が欲しくなります。

例えば、テスター。

テスターは身近な計測器のため、電子工作をやっていなくても、ご家庭にあるかもしれませんね。

テスターは、アナログ式とデジタル式がありまして、両方持っていた方が良いです。

書生の場合、普段はデジタル式を使っていまして、電圧の動きなどを知りたい場合、

アナログ式を使っています。

どちらの方式でも良いのですが、初心者のうちはデジタル式の方が良いような気がします。

初心者は、針の動きよりも電圧の値を読むほうが、多いと思いますので。

でも、高価なものでは無いので、両方持っていたほうが良いですね。


スターの選び方ですが、テスターは、良く使う測定器なので、すごーーーーーーーーーーーーく、

吟味したほうが良いと思います。

昔の映画のガンマンが選ぶ銃と同じで、電子工作をやる方は、一生の相棒となるはずです。

ちなみに、書生は機能よりもデザインで選びました。

機能は劣っているのですが、形が非常に気に入ってしまい、機能不足は別のテスターで使用しています。

劣っているといっても、電流が測定できないだけですが。

テスターが高価になると、何が違うかと言えば、名前が変わります。

安い商品は「テスター」、高い商品は「マルチメーター」と名前が変わります。

基本的には、マルチメーターもテスターです。

ただ、メーカーが販売促進するために、高価なイメージを植えつけたいために、

マルチメーターと名づけて、差別化をはかっているように感じます。

マルチメーターと呼ばれるテスターは、普通のテスターと比べて、測定範囲が広かったり、

誤差が少なかったり、電流が測定できたりします。

この「電流が測定できる事」は選ぶ際のポイントで、安いテスターでは、電流が測定できません。

測定できても、直流だけだったりします。

中には安くても、直流と交流が測定できるテスターもあり、書生も持っています。

初心者のうちは、機能よりもデザインで選んだ方が、

後悔が少ないような気がします。

恋愛 と同じで、美人なら性格悪くても許せますからね。(あっ!書生だけか!)


スターの中には、周波数が測定できるものがあります。

気をつけて欲しい事は、テスターの周波数は、家庭用電源の100Vで、50〜60Hz の周波数を

測定できるものが多く、電子工作で測定する、100kHzのような、高周波は測定できないものが多いです。

「周波数も測定できる!」と思って購入しても、実際使い物にならなくなる可能性があるので

気をつけて下さいね。

マルチメーターのような、高額商品は、電子工作で利用する高周波も測定できるものが多いようです。




周波数で気をつけて欲しいのは他に、

安いテスターは、周波数が高くなるにつれて、正しい交流電圧が
計れなくなります。


例えば、「AC100V で 60Hz」 は計れますが、 「AC100V で 60000Hz(60kHz)」は

計れません。

私のテスターのマニュアルの仕様欄を見ると、交流電圧500Vまで計る場合は、40〜400Hzの

周波数範囲に限ると書いてあります。

昇圧回路を作って、テスターで測定しようとしたら、周波数が高く、交流電圧が測定できなかった経験が

ありました。

まさか、テスターは、交流を計る際、周波数の制約があるとは思っていなかったので、かなり悩んだ

記憶があります。



それから、テスターを購入したら、とにかく慣れて下さい。

一生を共にする伴侶ですから、体で覚えてしまうくらい、可愛がってあげて下さいね。


スターを購入すると、次に欲しくなるので、オシロスコープとなります。

そして、さらに周波数カウンター、ファンクションジェネレーターというふうになり、落ち着くと思います。

周波数カウンターはご存知、周波数をカウントするもので、テスターについている機能よりも

格段とアップして、周波数を測定することができます。

周波数を測定できる範囲が多い程、高価になるようです。


ファンクションジェネレーターは、周波数をカウントするのではなく、周波数を発生させます。

サイン波、方形波、三角波など、色々な波形を出力する事ができます。

ファンクションジェネレーターを購入する際、気をつけて欲しい事は、Sweep Frequency (掃引周波数)は、

購入しないほうが賢明です。

結論から言うと、サイン波を出力して、オシロスコープで測定すると、サイン波が左右にぶれることが

あります。

左右にぶれると言う事は、出力する周波数も、小数点以下でばらばら変化しています。

これは、SWEEP(走査するという意味。スイープと読みます。)と呼ばれる方式で、

周波数を発振しているからです。

SWEEPは、周波数を順次変えて出力しており、100KHzと指定して場合、順次周波数を変えて

いる周波数の中で、100kHzだけを抽出し、出力します。

ただ、100kHzだけ抽出するといっても、実際は100.0034kHz、100.0067kHzなどのように

微妙に違います。

この微妙差が、波形を左右にぶれさす原因です。


では「スイープ ファンクション ジェネレーター」は何に使うのでしょうか?

これは、物質の周波数特性を調べるのに使用し、オシロスコープを、スペクトルアナライザーのように表示させることができます。

(オシロスコープのXYモードで、X側にジェネレーターのスイープ出力(のこぎり波)を入力し、Y側に測定したい物質の出力をつないだレベル計のレベル出力(直流)を入れると、周波数特性が表示されるそうです。)


ただ、Sweep Frequency (掃引周波数)の測定器は、出力できる周波数が広いため、

購入する際、割安感があり、少しくらい画面がぶれても構わない方は、購入しても良いですが、

初心者は、Sweep Frequency (掃引周波数)
のファンクションジェネレーターは

購入しないほうが良いと思います。


ァンクションジェネレーターは、すべての周波数を出力できず、自分が使用する周波数を

出力できるファンクションジェネレーターを購入します。

高価になればなるほど、広いレンジの周波数を出力することができます。

ファンクションジェネレーターは、秋月電子などで、キットを購入することができます。

でも、いづれなくなるかも知れませんが。

考え方の問題ですが、書生は、測定器は誤差があるといやなので、しっかりしたメーカー品を

利用しています。





平成21年10月08日   (入れ歯の日です。 い1 れ0 ば8 )


 

 
 

 
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