◆グラウンド(GND)のつなぎ方

 

社のキットの回路図は、図1のような記号で記載されているものがあります。


図 1  この記号は何?

地面のような記号ですが、そのとおり、まさしく「グラウンド」です。

別名 「アース」 「グランド」 「グラウンド」 「GND」

と言われています。

一般的には、「グラウンド」は、地面と言う認識ですが、

電子回路では、「基準の電位点」という意味で使われることが多いですね。

もし、地面のアースと同じに考えてしまうと、電子工作のマイナスは、すべて地面に接続しなければ

ならなくなってしまって、電子工作をやっている家は、地面から配線が突き出ていることになって

大変なことになってしまいます。

一般的には、「グラウンド」は、0Vですが、「基準の電位点」と言う意味では、別に1Vでも2Vでも

良い訳ですが、一般的には0Vとしています。


れで実際の回路では、どのように接続するかと言いますと図2のように、グラウンド同士を

接続して、基準の電位点を同じにします。

回路図で、グラウンド同士を接続して書かないのは、書くと回路図が見にくくなってしまうからです。


図 2  グラウンド同士を接続する

グラウンド同士を接続するという事は、グラウンド間は同じ電圧であると言う

事なので、 図3のように、 言葉どおりグラウンド同士を接続するのは、

ちょっとやりすぎですが、やっても間違いではありません。


図 3  ちょっと、やりすぎ(汗)



でも、車のように大きなものの場合は図3のような事を行うこともあります。

どうしてかと言うと、車のバッテリーのマイナス部分は、車体に接続しています。

そうすると、車体はマイナス(グラウンド)になりますが、車みたいに大きいものは、

車体の前の部分と、車体の後ろの部分では同じマイナス(グラウンド)ではありますが

僅かに電位差が生まれます。

大げさに言うと、前の部分がバッテリーに近いからマイナス(グラウンド)で、後ろの部分は

バッテリーに遠いからプラスになります。

同じマイナス(グラウンド)なのに、回路が生まれてしまうのです。

これをさけるために、図3のように、バッテリーのマイナス部分を後ろの部分に配線したりします。

これを、アーシングと言います。

ホームセンターの車のコーナーで、たまにキットが売っている商品も、この理屈のようです。


実はさらに話すと、図3のような事は、プリント基板で良くやっています。

グラウンド同士をつなぐのではなく、プリント基板の面全体を、グラウンドにしています。

意図しない回路が生じる事をきらっているのでしょうね。







平成21年9月27日   (1989年の同日、横浜ベイブリッジが開通しました。)


 

 
 

 
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