ユニバーサル基板とは、写真のように、あらかじめ等間隔に穴が空いており、
丸や四角の銅箔がついたものです。
電子部品をさしてすぐにハンダ付けができます。
ユニバーサル基板も、
「大きさ、形、あらかじめプリント配線がされているもの」
などあり、非常に種類も多く、電子工作の初心者の方は選ぶのに迷ってしまいます。
本キットは出来る限り、テイシン電機のユニバーサル基板を使用しています。
これには、2つ理由があります。
1つ目の理由ですが、
一般的に電子工作用のキットを購入すると、基板にあらかじめ、配線がしてあるプリント基板がほとんどです。
プリント基板は、穴に電子部品をさしてハンダ付けすれば完成することができるため、大変便利なものです。
しかし、大変便利ではありますが、回路図を読まなくても組み立てる事ができるため、往々にして組み立てて終わってしまって、なぜ回路が動くのか分かりづらく、いや、初心者には分からないはずです。
(分かったあなたは、電子回路の神様の落とし子です。)
そこで、本キットでは、分からなくても良いから、回路図を読んで、自分で考えて配線しなくてはいけない、ユニバーサル基板を採用しました。
すると、
「 ひじょうーーーに時間 と すさまじい手間 」
はかかりますが、回路図を必ず見るため、回路図が頭の記憶に残り、電子回路のパターンの引き出しが、頭の中に作成されます。
また、自分で配線するため、
ブラックボック(どう頑張っても、理解することが困難な箇所の事で、豆粒のように小さな配線をしたり、黒いボンドで見えなくしたり、へんてこなICを利用してプログラミングして外からは読めない回路などの事)
がありません。
2つ目の理由は、電子キットを組み立てた後、基板むき出しのままで、ほって置かれる事がほとんどで、しばらくすると、何のキットが分からなくなり、埃もたかる事が良くあります。
向学心の旺盛な方は、複数のキットを作成するため、なおさらぐちゃぐちゃになります。
(中には几帳面の方がいて、きっちり整理されている方もいっらしゃいますが、そんなあなたは、電子回路を天職にしましょう。きっと大成します。)
本キットは基本的に、ユニバーサル基板専用の、テイシンのケースが付いているので、ネジで取り付けるだけのため、簡単で、整理整頓しやすくなっています。
(テプラなどのテープで、
「LEDチェッカー」などと、ケース横に貼ってくれたら、うれしいな!)
また、裏配線のショートを防ぐ、目的もあります。
厳密に言うと、電子工作は電子回路が組立終わったら、その次に、ケースに組み込むのですが、電子回路をやる方は、往々にして、ケース加工をおっくうがる方がほとんどです。
と言うよりも、ケース加工自体、立派に工業デザインとして、確立されている分野ですので、大変な「技術力とデザイン力」が必要で、おいそれとできないのですが。
ケース加工にも、たけている方がいらっしゃいますが、守備範囲が広くてうらやましいです。
平成21年7月5日 |