| オシロスコープ(RIGOL DS1054Z)のトリガー |

オシロスコープのトリガー は、AUTO、Normal、Singleの3つあります。
AUTO (オート) : ミリ秒単位でトリガーがかかります。
Normal (ノーマル) : トリガー電圧になったら、何回もトリガーがかかります。
Single (シングル) : トリガー電圧になったら、1回だけトリガーがかかります。
@発振回路のような波形は、「AUTO、トリガータイプはEdge」を利用します。
A不規則な波形観測や、コンデンサの充放電曲線のような一瞬の波形は、「NormalやSingle、トリガータイプはEdge」を使います。
BUARTのような周期が一定でない波形では、「AUTO、トリガータイプはRS22C」を使います。
ここでは、コンデンサの充放電曲線を、オシロスコープで観測します。
【実験1 セラミックイヤフォン】
規則的な信号源(発振回路)では、実験しにくいので、ここでは不規則な信号源が作れる、セラミックイヤフォンを利用します。
セラミックイヤフォンの片側をオシロスコープのCH1に、もう片側をオシロスコープのGNDにつなぎます。
セラミックイヤフォンを手でたたけば、不規則な信号が出力されます。
AUTO : 一瞬波形がでますが、消えます。
Normal : 一回セラミックイヤフォンをたたくと波形がでて、消えません。もう一回たたくと、違う波形がでて、消えません。
Single :
一回セラミックイヤフォンをたたくと波形がでて、消えません。もう一回たたいても、もとの波形のままです。
【実験2 コンデンサの充放電実験】
トリガーの設定は、Singleで、「立上がり」と「立下り」の、両方に反応するようにします。
DC6Vの充放電実験をするなら、縦軸のトリガーポイントは、3VくらいにしておけばOKです。
横軸のトリガーポイントは、画面左にしておきます(ホリゾンタルを回します)。レンジは500mS(1コマ0.5秒)にしておきます。
最初は充電用のプッシュスイッチをおし、波形を観測します。
放電させる場合は、オシロスコープのRUN/STOPが赤くなっているので、右隣のSINGLEを押します。そして放電用のプッシュスイッチを押します。
※FORCEは、強制的に画面に表示させるボタンで、現在充電後か、放電後か、知りたいときに押すと良いです。


【UARTの信号】
UARTのように周期が変化する信号は、トリガータイプは「RS232C」を選びます。
MATHボタンを押し、Decode1で、RS232の通信設定を設定します(Baud9600など)。
Arduinoから、「A」の文字をUART通信(LSBファースト)しています。
オシロスコープのX軸は、左が古く、右が新しいので、Aの文字列の波形は、次の順番になります。
Aの文字列 : 16進数は41 2進数は01000001
Aの文字列の波形 : 0100000101
波形を観測すると、「スタートビット(0) 文字列(LSBファースト10000010) ストップビット(1)」 の順番になっていました(Arduinoは通常状態は1です)。


波形をデコード表示する時の設定です。
↓


↓画面に、縦横の線を引きたい場合は、カーソルキーを押し、マニュアルを選択するとやりやすいです。

【周波数が低い波形の観測】
1Hzのような周波数が遅くて、0.278Vのような振幅が小さい波形は、調整するのが難しいです。
そのような場合は、リアルタイムで描画してくれる、HORIZONTAL(横軸)のMENUのROLLを使うと調整しやすいです。
普通の描画方法は、メモリに一度入れてから描画しますが、リアルタイムなので、現状がどのように動いているか確認しやすいです。
ただ、周波数が早い波形は、ただの帯びに見えてしまいます。

↑この周波数発生器で、約0.7Hzで、振幅0.278Vを作っています。
↑Time Base を、ROLLにすると、リアルタイムで表示してくれます。
【フーリエ変換(FET)】
フーリエ変換(FFT)の機能は、「縦軸のボリュームの上にある、MATHキーを押す」→「Operator」→「FFT」にあります。
フーリエ変換の波形(画面の紫色の波形)を見るには、画面右の設定(Operation、Center、HZ/Div、Offset、Scale、Hanning、Trace、Full、Unit)が複雑です。
サイン波、三角波、方形波それぞれの設定の画像を、下に掲載しました。
窓関数は特に大切です。
また、
紫色の波形が右へいくほどノイズ(シャワシャワしている波形)を拾っているので、見えないように画面をシフトさせると、教科書のような波形になります。
<周波数発生器の設定(1kHz サイン波の設定)>

<サイン波>
サイン波が1つ(基音のみ1kHz)なので、紫色のとんがっている波形が1つです。


<三角波>
サイン波が、奇数の高調波(1kHz、3kHz、5kHz、7kHz、・・・)で、減衰は1/n^2(1わるnの2乗) で出来ています。
その為、高域が一気に小さくなっています(紫色の波形がとびとびになっています)。
<方形波>
サイン波が、奇数の高調波(1kHz、3kHz、5kHz、7kHz、・・・)で、減衰は1/n で出来ています。
その為、紫色の波形が、階段状になっているのが分かります。


(2025年12月10日(水) 作成)
(2025年12月31日(水) 追記)
(2026年1月7日(水) 追記)
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