
ロジックアナライザーは、デジタル信号を観測出来る機器です。
オシロスコープでもデジタル信号は観測出来ますが、ロジックアナライザーのほうが操作が簡単で見やすいです。
逆にアナログ信号は観測できないので、アナログ信号の観測はオシロスコープを使います。
今回使ったLA1010は、100MHzまで観測出来、USBケーブルやクリップ、ソフトまで付属しているので、初めてロジックアナライザーを入手する方に最適な機体と思います。
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100MHzまで測定すると3CHまでしか測定出来ません。 |
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付属のケーブル。 |
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付属のソフト。 |
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付属のクリップ。 |
■電子回路
Arduinoから A をシリアル送信している信号(UART)を、ロジックアナライザーを使い観測してみます。
ハードウェアシリアル通信を観測するので、Arduinoの1番端子(TX)にロジックアナライザーの端子CH1を取り付けます。
今回は観測しませんが、Arduinoの0番端子(RX)にも、ロジックアナライザーの端子CH0を取り付けます。
文字コードでAを調べると、0X41と分かります。
スケッチは、次の通りです。
void setup() {
Serial.begin(9600);
}
void loop() {
Serial.print("A");
}
■LA1010の使い方
ハードは、Arduinoにスケッチを書き込み、ArduinoがAをシリアル通信している状態で、以下の操作をします。
@KingstVISを立ち上げ、最初の状態は保存しておいたほうが良いので、Save Settingsで、設定を保存します。

AArduinoは5V出力なので、5.0VCMOSを選びます。

B5MSaを選びます。

C16MHzを選びます。

Dサンプリングボタンをクリックします。

Eサンプリングが終わると、Channel1に波形が観測されます。

Fマウスのホイールや、拡大縮小ボタンで拡大縮小できます。
GAnalyzersから UART/RS232/485 を選びます。
HChannel1の設定を、Arduinoに書き込んだスケッチのシリアル通信の設定(9600bps)にします。
I波形の上に0X41と表示されます。0X41は、16進数のAです。(画像は見やすく拡大しています。)
J再生記号にループが書かれているボタンは、サンプリングを繰り返すボタンです。
赤い停止ボタンを押すと、好きな場所でサンプリングをやめることが出来ます。
Channel名は、RXやTXに変更出来ます。
KUART/RS232/485の設定を、ASCU&Hexにすると、文字コードと一緒に、人が読めるデコードされたAが表示されます。
下の画像は、ABを連続送信している様子の信号波形です。
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