部 屋の隅にほっておいた、真空管ラジオキットを組み立てました。
キットですが、部品セットみたいなものです。
すべての部品が揃っているわけでなく、配線材やケースは自分で用意する必要があります。
真空管工作は動作電圧が高いので、通常は家庭用100Vから取るタイプが多いのですが、このキットは乾電池で動きます。
高電圧のB電源は、アルカリ乾電池A23を4本(12V 23A)を使い、48Vにして使っています。
B電源はほとんど電流が流れないとマニュアルに記載されています(A23電池は長時間もつそうです)。
ヒーター電源は、アルカリ乾電池単三4本の6Vです。
今回、乾電池で動く所に魅力を感じ、購入してみました。
真空管は、中国製の6N2です。
12AX7に近い、3極複合管とのことです。
回路は、0-V-1(ゼロ・ブイ・ワン)方式です。
部品数が少なくて作れるので、昔は良く作られた方式です。
高周波増幅段はないので、0。
真空管の検波なので、V。
低周波増幅段が1段なので、1。
組 み立ては、専用FR−4両面ガラス基板を使用しているので、普通の電子キットと同じように組み立てられます。
ただ高電圧工作特有の、ケース加工が必要です。
ここではケース加工は大変なので、得意のユニバーサルプレートを利用しました。
ポリバリコン、ボリューム2個、アンテナ、電池ボックス、セラミックイヤフォンは、配線材を利用するので、空中配線が苦手な方は、苦労するかもしれません。
また、ケース加工などの工作に慣れていない方も、苦労すると思います。
ケース加工ではないですが、写真のユニバーサルプレートでも、意外と時間を取られました。
ケース加工は、高電圧工作の宿命ですね。
バーアンテナホルダは持っていなかったので、両面テープで貼り付けました。
アンテナは、ショートアンテナにしました。
性 能は、ゲルマニウムラジオよりも少し大きく聞こえるといった性能です。
真空管独特の明かりですが、写真のように、かすかに点灯しているのが確認できます。
ラジオ局のあわせ方ですが、マニュアルと違い、再生は中央付近、音量は最大、選局は片側に回しておき、選局をゆっくり回転させ、音が聞こえたら再生を絞ると上手くいきました。
こ のキットの特徴は、現在では珍しい真空管ラジオのキットです。
しかも乾電池で動かす事が出来るのが素晴らしいです。
真空管ラジオを作った事がない方には、良いキットだと思います。
イ ヤフォンだと聞き難いので、100均で購入したスピーカーをつけてみました。
セラミックイヤフォンを取り、スピーカージャックをハンダ付けしました。
100均のスピーカーは、300円でアンプ内臓タイプです。
音は次の動画のような感じです。
@電源ON
Aラジオ局の選局
B感度調整
C音量調整しています。
VIDEO
(最初 2021年9月22日(水)作成 / 追記 2021年11月10日(水)作成)