
教科書で習う、加算器を実際に作ってみました。
加算器とは、たしざんを行う装置の事です。
作ったのは、ウィキペディアに載っている、半加算器、全加算器、複数ビットの加算器の3つです。
上の写真は、教科書で習う、典型的な図です。
■半加算器 
↑半加算器で計算させている所
半加算器は、@AND2個とOR1個のものと、AXOR1個とAND1個の、2つがあります。
今回は、作るのが楽な、AXOR1個とAND1個を、作りました。
0+0=0 1+0=1 0+1=1 1+1=2 の4つしか計算出来ない回路です(真理値表は4種類)。
実用性は全くないですが、これが足し算の基本単位です。
■全加算器

↑全加算器で計算させている所
全加算器は、桁上がりも考慮し、足し算してくれる回路です。
桁上がりがありますが、それでも実用性は低く、これも足し算の基本単位です。
真理値表は、8種類あります。
■複数ビットの加算器

↑複数ビットの加算器
複数ビットの加算器は、半加算器1個と全加算器を複数個で出来ています。
電子回路は大きくなりますが、ようやく実用的な、足し算が出来るようになります。
今回は、回路が大きくなるため、全加算器ICを使い、回路をコンパクトにしました。
またプッシュスイッチだと押すスイッチが多くなってしまうため、ディプスイッチにしました。
写真の全加算器ICは、中に全加算器が4個入っているため、出力はS0、S1、S2,S3、S4の5個、それと桁上がりのC(エンドキャリー)もあります。
スイッチは、A0、A1、A2、A3、A4と、B0、B1、B2、B3、B4で、2進数の5桁同士の足し算が出来ます。
作った感想は、一番上の写真が基本ですが、実際は、プッシュスイッチやディップスイッチの選定、スイッチのプルダウン抵抗、それぞれのICの選定、ICの電源、電源電圧の決定など、付け足す回路がいっぱいあるので、思ったよりも大変でした。
教科書の回路は、そのまま動かない事が理解できたり、ロジックICの具体的な使用例が理解できるので、一度は作ってみると良いかもしれません。
実際に作られる方は、ハンダ付けは大変なので、ブレッドボードまでにしておいたほうが良いと思います。
(2021年8月15日(日)作成) |