「放射線」は、電子波や粒子線で、「放射能」は、放射線を出す性質のことを言います。
放射線も、α線、β線、γ線、X線、中性子線など、色々な種類があり、本キットのガイガーカウンターは、γ線を測定します。
α線、重粒子線は粒子で、厚さ0.02mm程度の紙やアルミ箔で防ぐことができます。
β線、電子線は小さな粒子で、厚さ1cm程度のアルミ板や、厚さ3mm程度の銅板、鉛板で防ぐことができます。
γ線やX線は電磁波で、厚さ10cm程度のアルミ板や厚さ2cm程度の鉛板で、約半分防ぐことができます。
中性子線は、物質で防ぐには難しく、水に吸収させて防ぎます。コンクリートで防いだりしますが、これはコンクリートは、水を大量に含んでいるためです。
放射線の種類によっても防ぎ方が違い、α線はナイロン製の防護服1枚で防ぐことが出来ますが、人体のダメージは大きく、がんになるといいます。
一方、中性子線は、透過率が高いため、ナイロン製の防護服では防げません。
透過率が高いため人体に当たっても、透過してしまいそうですが、中性子は水に吸収されやすく、人体は半分以上が水分なので、結果として吸収してしまい、中性子が人体に当たったとき、人体の細胞が変化してしまいます。
症状としては、火傷になった感じです。
万が一、放射能物質に触れてしまった際は、良く荒い流し、飲食した際は下剤を飲むなどして、物理的に人体から離すことが、古典的ながら有効です。
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