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■FETのドレイン接地回路
(MOS-FET エンハンスメント Nチャンネル)
@電界効果トランジスタを使った、ドレイン接地回路(別名ソースフォロワ)です。
Aドレイン接地回路は、電流増幅作用があり、通常のバイポーラトランジスタの、コレクタ接地と同じ働きがあります。
B本キットで使用しているFET(2SK1058)は、オーディオアンプ出力用です。
C低周波電力増幅用で、周波数特性が優れ、スイッチング速度が速く、ゲートに保護ダイオードも内臓しています。
Dドレイン接地回路の教材として利用するには、十分すぎる性能です。
E本キットは、電流が増幅されたことを確認するため、スピーカを付属、増幅前の音と、増幅後の音を聞き比べる事により、電流増幅を体験することができます。
FFETの回路設計(周りにある抵抗値の求め方)も、マニュアルにしっかり記載しましたので、忙しくて、本を読む時間がない方や、FETの簡単な使い方だけを知りたい方に、お勧めです。
G信号源、増幅した波形を観測するための、オシロスコープが別途必要です。
直径2mmの穴開け加工が必要です。

¥4,120(税込)
DEN-L-080
全長 W54mm×D84mm×H35mm
(テイシン TB-2ケース)
【電子キット製】
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回路図を見ながら、ユニバーサル基板でハンダ付けします。
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ピンソケットを取付つけているので、ソケットにジャンパー線を差し込めば、信号源やオシロスコープを取り付けることができます。 |
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電源は、角型乾電池DC9V 1個です。別途ご用意下さい。 |
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電界効果トランジスタは、2SK1058です。 |
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FETの動作を書いたマニュアル付き。 |
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スピーカも付属しています。
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【本キットについて】
FET(電界効果トランジスタ)は、小さな信号電圧を、大きな電圧に増幅してくれる半導体です。
一般のトランジスタは小さな電流ですが、FETは小さな電圧で増幅してくれます。
ソース接地回路は電圧を大きくしてくれますが、ドレイン接地回路は電流を大きくしてくれます。
通常ドレイン接地回路は、アンプの後段で利用されることが多いです。
そのためFETは、電力が大きいものが一般的で、それに伴い、大きさは大きくなり、お値段もそれなりに高くなります。
電流を大きくしてくれる様子は、付属のスピーカで確認することができます。
入力端子の音よりも、出力端子の音が大きくなれば、電流が増幅されているということです。
本キットで、音の大きさで確認してみて下さい。
FETは回路の組み方により、ソース接地回路、ドレイン接地回路(別名ソースフォロア回路)、ゲート接地回路があります。
本キットは、代表的な回路、ドレイン接地回路をキット化したものです。

本キットにはとても贅沢なFETです。
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【実験 電流が増幅されることを確認しよう!】
実験の答え : ドレイン接地回路は位相は同じで電流を増幅する |
入力端子に、周波数発振機の信号源を取り付けます。
オシロスコーププローブCH1 プラス端子を、入力端子に取り付けます。
オシロスコーププローブCH2 プラス端子を、出力端子に取り付けます。
オシロスコーププローブのマイナスは、GNDへ取り付けます。

↑このように、信号源とオシロスコープを取り付けます
信号を入力すると、写真のように、入力と出力が同じ波形(位相が同じ)が観測できます。
交流電圧増幅度は1倍です。
測定条件は、次のとおりです。
垂直感度調整 VOLTS/DIV:1
掃引時間切替器 SWEEP TIME/DIV:0.2
MODE:DUAL
トリガーモード:AUTO
トリガーソース:CH1
入力結合切り替え:AC
CH2反転:OFF |
次は、電流増幅の実験です。
オシロスコープの端子をすべて取り外します。
周波数発振機の信号源は、そのままです。
スピーカの赤コードを入力端子に、黒コードをGNDへ接続すると、小さい音がなります。
赤コードを出力端子に接続しなおすと、大きな音がなります。
スピーカの赤コードを、入力端子に接続した場合と、出力端子に接続した場合で、音の大きさが違うことが分かります。
これは、出力された信号は、電流だけが増幅されていることを意味します。
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