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■トランジスタの差動増幅回路
@差動増幅回路は、ノイズに強い回路として有名です。
Aトランジスタを増幅作用として使う際、信号にノイズがのってしまうと、ノイズまで増幅してしまいます。
差動増幅回路は、ノイズは増幅せず、信号だけ増幅してくれます。
そのため、オペアンプの内部回路で、使われています。
B地味な回路ですが、今日の電子回路の発展は、この差動増幅回路なしでは、考えられないほど重要な回路です。
C電子工作では、オペアンプを使う事が多いため、トランジスタを使った差動増幅回路の出番はありませんが、ぜひ知っておいて下さい。
Dオペアンプの入力端子が2つある訳は、この回路を理解すると分かるようになります。
E資格試験にも出題される事があるので、教科書を読んで分からなかった方は、本キットで実技を行なうと、学習効果が高まります。
F信号が増幅したことを確認するために、オシロスコープが必要です。
信号源として、クリスタルイヤフォンや周波数発信機が必要ですので、別途ご用意して下さい。
Gマイナス電源を作るために、電圧コンバータを使用しています。

¥2,720(税込)
DEN-L-078
全長 W54mm×D84mm×H35mm
(テイシン TB-2ケース)
【電子キット製】
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回路図を見ながら、ユニバーサル基板でハンダ付けします。
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ピンソケットと取付つけているので、ソケットにジャンパー線を差し込めば、信号源やオシロスコープを取り付けることができます。 |
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電源は、角型乾電池DC9V 1個です。別途ご用意下さい。 |
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電圧コンバータを使い、マイナス電源を作っています。 |
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信号を増幅する実験と、ノイズを増幅しない実験が体験できます。 |
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ピンソケット付属しているので、色々な実験ができます。
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【本キットについて】
トランジスタの教科書で紹介される、差動増幅回路。
本キットは、その差動増幅回路をキット化したものです。
差動増幅回路は、2つの入力端子をもっており、2つの入力端子の差を、増幅してくれる回路です。
また、ノイズに強いことでも知られています。
本キットでは、その実験を行なうことができます。

↑組立完了した差動増幅回路
【実験1 信号が増幅されている様子の観察】
2つの入力端子のうち片側を、周波数発振機やクリスタルイヤフォン(当店でも販売しています)「DEN−B−025」などの信号源を取り付けます。
入力端子のもう片側を、GNDへ接続します。
オシロスコープ プラス端子を、出力1と出力2に取り付けます。
オシロスコーププローブのマイナスは、GNDへ取り付けます。
←セラミックイヤフォンでも代用できます。

↑このように、信号源とオシロスコープを取り付けます
信号を入力すると、写真のように、増幅された信号が観測できます。
中央の小さな波形が、入力の波形です。

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入力端子1の波形
入力信号と位相が180度ずれています。 |
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入力端子2の波形
入力信号と同じ位相です。 |
測定レンジは、見にくいですが次のとおりです。

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CH1 : 0.1V/DIV
CH2 : 1V/DIV
0.5TIME/DIV |
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周波数発信機1kHz サイン波
50Ω
-20dB |
【実験2 ノイズの観察】
次の実験は、ノイズに強いかどうかの実験です。
ノイズを拾う場合、同じ基板上に入力端子があるので、同じノイズを拾うはずです。
それを再現するため、
2つある入力端子に同じ信号源(ノイズと仮定)をつなぎます。

↑このように、つなぎます
周波数発信機やオシロスコープの測定レンジは、実験1と同じです。
すると、出力端子1と出力端子2の波形を観測しても、増幅しないことが確認できました。
←出力端子1と出力端子2の波形
でもよく見ると、突起みたいな信号が、小さく見えます。
この程度は、しかたないと思います。
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