正転逆転ドリル
 
正転逆転ドリル

正転逆転ドリル

■正転逆転ドリル

@タミヤの電動ハンディドリルは、基板ケースや模型などに、小さな穴をあけたい場合に、とても重宝します。
しかし、穴をあけている最中にドリルが止まってしまうと、刃が材料に食い込んでしまい、材料から刃を取り外す事が大変です。

Aそこで、このドリルを、穴をあける回転とは逆の回転が出来るように改造し、刃が材料に食い込んでしまっても、簡単に抜けるようにします。

B電子回路は、モーター制御では定番の、Hブリッジ回路を使います。回路は単純ですが、作った回路をドリル本体に組み込む際、本体の加工、配線が必要のため、工作の技量が必要です。

Cドリルの改造と言う、地味な工作ですが、電源コードもいらずコンパクトのため、手元においておくと、とても便利なので、ぜひ作ってみて下さい。


難易度3

¥3,890(税込)

DEN-D-009

 
電子工作マガジン
電子工作マガジンに執筆しました!


電子工作マガジン 2013年 春号 (電波新聞社)の、
「正転逆転ドリルを作る」P40〜P45の記事は、本キットです。
書籍と合わせて、ご覧下さいね。

アマゾンからのご購入はこちらです。

刃の回転を、正転と逆転の両方が出来るようにするキットです。
長時間、逆回転させると、刃をとめているネジが緩むことがあります。

電源は、単三乾電池2本 1.5Vです。

電子回路は、空中配線です。
組立に、「カッターユニット(ホットナイフ)又はニッパー」と「直径6mmの穴をあけるドリル」が必要です。

入っている商品は、タミヤのハンディドリルのキットと改造パーツ、改造するさいの説明書一式です。電池は付属していないので、別途お買い求め下さい。



スイッチを取り付けて、
刃がとれなくなった場合でも、逆回転ですぐに取れるように改造をします。
 


【タミヤのハンディドリルについて】
 


↑これを改造します。

タミヤのハンディドリルは、本当にドリルとして使用できる、面白いキットです。

電子工作や模型工作で、ピンバイスを使って小さな穴を開けることが、しばしばあります。

ピンバイスは正確に穴を開けることが出来ますが、数多く穴をあける場合は結構大変で、時間もかかります。

そこで、電動のハンディドリルを使うと簡単で、時間短縮にもなります。

しかしこのドリル、逆転機能がないため、粘りのある材料だと、刃が食い込んでとれなくなることも

しばしばで、無理やり刃を抜くと、刃が折れる場合もあります。

   


タミヤのハンディドリル

刃が取れない事がしばしば
 
 

【工作について】

電子回路はとてもシンプルですが、回路を狭い本体に組み込みのに、工作技量が必要です。

本体の加工には、「カッターユニット(ホットナイフ)又はニッパー」と「直径6mmの穴をあけるドリル」が必要で、説明書に、加工方法をしっかり書きましたので、頑張って改造して下さい。

ホームセンターで数百円で売っているカッターユニットは、半田ごてのコテサキと取り替えるだけで、ホットナイフになります。

模型工作をやるなら、1つもっておくと、何かと便利です。

この狭い本体の中に、いかに
電子回路を組み込むのかがポイント。
 
ニッパーでも良いですが、
カッターユニット (先っぽのカッター部分)
があると便利です。



【使い方】

トリガーを引くと、ドリルが回転します。

スイッチを逆側に倒すと、ドリルが逆回転します。

ドリルは基本的に、穴をあける正回転で使用し、刃が材料に食い込んでしまい、取れない場合に逆回転の機能を使用します。

逆回転を長時間行なっていると、刃をとめているネジが緩み、刃が外れてしまう場合があります。

電源は、トリガーが電源になっているので、待機電力はありません。


↑市販のドリルと同じように、長時間逆回転すると、この部分が外れる場合があります。


【電動ハンディリューター】

タミヤでは、「電動ハンディドリル」と同じような商品に、「電動ハンディリューター」があります。

リューターは、削り加工に利用し、ドリルの刃の代わりに、リューターポイントと呼ばれる棒の先に砥石がついているものを、高速回転させて削ります。

「電動ハンディドリル」にリューターポイントをつけても良さそうですが、回転速度が遅く、削るのに時間がかかります。

同じように、「電動ハンディリューター」にドリルの刃をつけても、削る力(トルク)がないためすぐに止まってしまいます。

この「電動ハンディリューター」に、今回改造した逆回転の機能をつけることも可能ですが、注意が必要です。

砥石のようなリューターポイントの場合は、研磨の粉を使用者の逆側に飛ばすことが出来るので便利ですが、カッターのリューターポイントの場合は、回転が逆になるため切ることが出来ません。

また、長時間逆回転していると、リューターポイントをとめているネジが緩み、リューターポイントが外れる場合があります。

電動ハンディリューター
リューターポイント
(リュータービットとも言います)

 

 
 

 
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